一般家庭で防犯カメラを設置する場合に知っておきたい基礎知識
防犯カメラの設置を検討している方に向けて、一般家庭での設置について解説します。
最近では一般家庭でも防犯カメラを設置しているケースが多く、これから設置したいと思われている方も多いでしょう。
しかし「カメラの選び方は?」「どこに設置する?」「そもそもつけるべきか?」と迷う方も少なくありません。
そこで今回の記事では、一般家庭で防犯カメラを設置したい場所やカメラの種類、選び方について解説します。
参考にしていただければ、適切な場所に適したカメラを設置できるよう、計画を立てられるはずです。
防犯カメラは一般家庭でも設置したほうがいい?
一般家庭であっても防犯カメラは設置することをおすすめします。
防犯や空き巣対策としても効果的で、さらにいざというときの役に立つためです。
一般の家庭でカメラを設置したほうが良いとされる理由について解説します。
理由1:防犯対策になる
まず防犯対策として効果的であるためです。
一般家庭での空き巣被害は多く、警察庁のデータによると令和4年で10,593件でした。
平成25年度に比べると約1/4に減少していますが、それでもやはり10,000軒以上の家庭が空き巣被害に遭っています。
もちろんご自身の家が標的にならないとも限りません。
しかし防犯カメラを設置すれば、犯罪への抑止力となります。
設置されている住宅においては「侵入しにくい印象」を与えることができ、防犯上高い効果を発揮します[1]。
複数台のカメラを設置して、死角が生じないようにすると空き巣被害をより軽減できるでしょう。
[1]
参照:政府広報オンライン:空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」
理由2:家族を見守ることができる
家族の見守りをするために、防犯カメラを設置する一般家庭も増えてきています。
たとえば高齢のご両親や小さな子どもが自宅に1人でいると、外出していても不安ではないでしょうか。
遠隔操作ができる防犯カメラがあれば、外出先からでも家族の安全を確認できます。
体調を崩したなど急を要する事態となっても、すぐに対応可能です。
もちろん人だけではなく、猫や犬などの動物を見守るために導入しても良いでしょう。
防犯カメラは大切な家族を見守るためにも活躍してくれます。
理由3:いざというときに証拠となる
いざというときの証拠を残すために導入するケースも少なくありません。
防犯カメラの映像は一定期間保存できるため、なにかあったときの証拠として有力です。
たとえば住宅周辺でいたずらをされたとき、近隣トラブルがあったときなどの証拠となります。
もちろん空き巣や車上荒らしなど、犯罪被害にあったときの証拠としても使えます。
トラブルや事件を解決するには、犯人がわからなくてはなりません。
また近隣トラブルでは「言った、言わない」の水掛け論になることもあるため、カメラで音声を残しておくのがおすすめです。
いざというときに証拠となるように、防犯カメラを設置する住宅も多く見受けられます。
防犯カメラの種類
それでは防犯カメラを設置するなら、どのような製品を選ぶべきでしょうか?
防犯カメラにはさまざまな種類があるため、次のように設置場所や目的に沿って選ぶようにしてください。
設置場所編
設置場所として考えられるのは、「屋外」か「屋内」のいずれかです。
それぞれに適したカメラの種類は次のようになります。
【設置場所ごとのおすすめカメラ】
- 屋外:防水性や防塵性があり、耐久性に優れているもの。西日が当たる場所なら逆光補正機能が便利。
- 屋内:画角が広く可動範囲が広いものなら死角が生まれにくい。見守りなら通話できるタイプがおすすめ。
屋外の防犯カメラに求められるのは、やはり頑丈さです。
また犯罪を抑止する効果を狙って、存在感のあるものも良いでしょう。
反対に屋内であれば耐久性はそれほど必要なく、コンパクトで画角が広いものが使いやすいはずです。
スマホから話しかけられるタイプもあるので、見守り用途におすすめします。
形状編
続いては一般家庭で導入しやすい防犯カメラの形状についてです。
主に4種類のカメラが出回っており、目的に応じて選んでください。
【防犯カメラの形状】
- ボックス型:箱型のカメラで存在感があるため犯罪抑止効果が期待できる。一方向撮影に適する。
- バレット型:筒型のカメラで存在感がある。使用目的はボックス型とほぼ同じ。
- ドーム型:ドームのような丸い形で目立ちにくく存在感がない。撮影している方向を特定しにくい。
- PTZ型:ドーム型とほぼ同じ形状だがレンズが大きい。レンズを動かせてズーム撮影もできる。
形状により使い方や設置に適する場所が変わることがおわかりいただけるでしょう。
ボックス型やバレット型は存在感があるため、玄関先など出入口に設置すると空き巣を防ぎやすくなります。
反対にドーム型やPTZ型は小さく存在感がないため、室内に設置するとき、撮影していると知られたくないときにおすすめです。
見守り目的やいたずらの証拠を撮影するときに重宝します。
機能編
最後に防犯カメラの機能について見ていきましょう。
製品ごとに搭載されている機能はさまざまです。
どのような機能が必要であるか洗い出したうえで、過不足のない防犯カメラを選んでください。
【防犯カメラの機能】
- 動体検知:人やモノを検知して撮影対象を捉える
- 人感センサー:撮影範囲内に人がいる場合に自動で録画する
- 逆光補正:逆行で映像が見にくくなる場合に補正が行われる
- ワイドダイナミックレンジ:明暗差を自動的に調整して映像を鮮明にする
- 赤外線暗視撮影:暗闇でも赤外線を用いてモノクロ撮影を行う
- 光学ズーム:画素数を下げずに鮮明なズーム映像を残す
- オートフォーカス:撮影対象に対して自動的にピントを合わせる
- 録音:映像とともに音声も記録する
- 遠隔監視:スマートフォンやパソコンからカメラの向きを操作できる
- 双方向通話:スマートフォンのアプリを使ってカメラ越しに通話ができる
すべての機能が搭載されていればさまざまなシーンに対応できます。
しかし機能性が高ければ価格も高くなり、操作性が複雑になることも。
設置する目的から必要な機能を割り出して、適した製品を選ぶことが大切です。
一般家庭に設置する場合の防犯カメラの選び方
解説したように、防犯カメラには多くの種類があります。
初めて設置する方であれば、選び方で迷ってしまうかもしれません。
そこで一般家庭に設置する防犯カメラの選び方について見ていきましょう。
3つのポイントから選び方を解説するので、悩んだ際の参考にしてください。
選び方1:設置場所を考慮する
防犯カメラを選ぶなら、まずは設置場所を考えましょう。
設置する場所によって選ぶカメラは大きく変わります。
屋内・屋外とそれぞれのカメラの種類については解説しました。
しかし電源を確保できるかどうか、撮影場所の明るさはどうかと、さまざまに考慮するポイントがあります。
電源を確保できないなら、ワイヤレスタイプやソーラーパネル搭載タイプが良いでしょう。
撮影場所が暗い場合は、赤外線暗視機能が必要です。
設置場所を決めて、対象の場所で問題なく撮影できるカメラを選ぶことが基本となります。
以下の記事では、実際の一般家庭の防犯カメラ設置例を紹介しています。ぜひご覧ください。
選び方2:目的を明確にする
目的を明確にすることも重要です。
犯罪抑止のために設置するなら、存在感があり目立ちやすいボックス型やバレット型が適しています。
見守り目的であれば、人感センサー機能や動体検知機能、双方向通話機能が搭載されていると使いやすいはずです。
目的を明確にすれば、自然と適した防犯カメラが絞られてくるでしょう。
選び方3:予算を確認する
一般家庭で防犯カメラを設置するなら、事前に予算も確認しておきたいものです。
1台導入するには、カメラ本体、レコーダー、モニター、周辺機器購入費、設置費用が必要となります。
カメラ本体だけではなく、その他の費用も含めて計算し、予算内におさまるものを選んでください。
自宅に防犯カメラを設置する方法
自宅に防犯カメラを設置する方法は主に2つあります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、より良いと思われる方を選びましょう。
方法1:自分で設置する
防犯カメラはご自身で設置できます。
手間はかかりますが設置費用は不要であり、コストを抑えながら設置したいと考える方におすすめです。
最近では配線が不要なワイヤレスタイプのカメラもあります。
そのため一般の方でも設置は可能ですが、もし屋外に設置したいのであれば専門的な技術が必要です。
また設置したものの、防犯カメラの画角や高さの関係から、撮影したいところが撮影できない問題が生じることも考えられます。
ご自身での設置も可能ですが、慣れた方でなければ思ったとおりに設置できないかもしれません。
方法2:業者に依頼する
業者に依頼して防犯カメラを設置してもらう方法もあります。
専門の技術を持ったスタッフが設置するため、防犯カメラとしての性能をより引き出せるでしょう。
高所や屋外など、設置しにくい場所にも対応してもらえます。
ただし業者に依頼すると、やはりコストがかかります。
また工事のためにスケジュールを空けなければならず、忙しい方だとなかなか予定があわないことも。
コストがかかること、スケジュール的な問題が生じる可能性があることなどのデメリットもあります。
しかし確実な設置を望むのであれば、やはり業者に依頼したほうが良いでしょう。
一般家庭での防犯カメラ設置にはさまざまなメリットがある
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、一般家庭での防犯カメラ設置についてご理解いただけたと思います。
一般家庭でも防犯カメラの設置にはさまざまなメリットがあります。
しかしカメラの種類はさまざまで、目的や設置場所に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
そのほかにも防犯カメラを設置する際のポイントや注意点を以下の記事でまとめて紹介しています。
気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:防犯カメラを設置する際のポイントと注意点を徹底解説!
防犯カメラ設置のフリーウェイズネットワークでは、一般家庭への防犯カメラ設置にも対応しております。
施工・取付け工事もでき、防犯設備士が在籍しているので確実性の高い工事が可能。
さまざまな種類のカメラを取り揃えておりますので、目的と予算に合う1台が見つかるでしょう。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。