防犯カメラの設置場所を決めるときのポイントと設置におすすめの場所
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防犯カメラの設置を検討されている方に向けて、防犯カメラの設置場所について知っておきたい情報をまとめました。
初めて防犯カメラを設置する際に悩むのが、設置場所ではないでしょうか?
設置場所はカメラ設置の目的によっても変わります。
今回の記事では防犯カメラの適切な設置場所についてケース別に解説し、設置場所を決めるときのポイントについてもご紹介します。
参考にしていただければ、最も効果的な場所に防犯カメラを設置していただけるはずです。
防犯カメラの設置場所はどうやって決める?
防犯カメラを設置する際には、「設置場所」がとても重要です。
設置場所によってカメラの効果は変わりますし、効果的に運用できるかどうかが変わります。
それでは防犯カメラの設置場所は、どのように決めるものでしょうか?
3つの観点から解説します。
設置場所1:カメラの存在をアピールできる場所に設置する
防犯カメラの設置場所として考えられるのが、カメラの存在をアピールできる場所です。
カメラは犯罪の際の証拠記録や見守りにも役立ちますが、存在をアピールできれば犯罪の抑止力ともなります。
たとえば侵入しようとしている人にとって、防犯カメラはリスクを高める存在です。
出入口や玄関先に防犯カメラが設置されているだけで、空き巣の被害は減るとされています[1]。
防犯カメラがあれば、自身の姿や犯行の様子が映像として残ります。
そのためカメラの存在をアピールすることにより、犯罪抑止効果が生まれるでしょう。
設置場所2:死角がないように設置する
カメラを設置するなら、死角がないようにすることも重要です。
犯罪をもくろむ人の中には、防犯カメラに映らない死角を狙って犯行に及ぶことがあります。
また死角で何らかのトラブルがあったとしたら、せっかくの防犯カメラが意味をなさなくなってしまうでしょう。
そこで重要となるのが、死角がないように設置することです。
画角が広いカメラであれば死角をなくしやすいですし、複数台、死角がなくなるように設置する方法もあります。
せっかく防犯カメラを設置しても、死角になると撮影されません。
どのような目的で設置するとしても、死角を作らないようにしてください。
設置場所3:目的に合わせた場所に設置する
設置場所の決め方で最後に気をつけるべきことは、目的に合わせた場所に設置するようにすることです。
たとえば侵入者や盗難を防ぎたいなら、出入口が映る場所に設置するのが良いでしょう。
車上荒らし対策であれば駐車場に、見守りや監視目的なら室内に設置するのが適しています。
防犯カメラの導入目的はさまざまです。
そのためまず、どのような目的で設置するのかを考えましょう。
そして目的にあった設置場所を選び、防犯カメラを導入すれば最大限の効果が発揮されるはずです。
防犯カメラの正しい設置位置は?
防犯カメラの設置場所は、目的や用途に合わせて決めるべきです。
しかし初めて設置する場合、適切な場所がわからない方も少なくないでしょう。
そこで防犯カメラの正しい設置場所について、ケース別で解説します。
ご自身が設置したいと思われているケースを参考にしながら、適切な場所を探ってみてください。
設置場所1:マンションやアパートの場合
まずはマンションやアパートの場合です。
設置に適している場所を一覧で見てみましょう。
【マンション・アパートでの設置場所】
- 出入口・エントランス
- 勝手口
- 駐車場
- 駐輪場
- ゴミ捨て場
- ベランダ
- 室内
マンションやアパートで防犯カメラが頻繁に設置される場所は、不特定多数の方が出入りしやすい場所です。
出入口やエントランス、勝手口、駐車場、駐輪場、ゴミ捨て場は、住人以外でも侵入できる場所と言えます。
オートロックであったとしても、解錠した際に部外者が入り込んでしまうかもしれません。
ゴミ捨て場に関しては、住人以外の人物が勝手にゴミを捨てたり漁ったりしていないか、監視するために役立ちます。
専有部分においては、不審者の侵入経路となるベランダに設置されることが多いでしょう。
もし家族の見守りが必要となれば、室内に設置されることもあります。
設置場所2:戸建て住宅の場合
続いては戸建て住宅の場合の防犯カメラ設置場所について見ていきましょう。
【戸建住宅での設置場所】
基本的にはマンション・アパートの場合と変わりません。
空き巣の侵入経路となる出入口や勝手口、ベランダには設置するべきです。
いたずらや盗難の可能性がある、駐車場や駐輪場に設置しても役立ちます。
室内への設置は見守りはもちろん、もしも第三者に侵入されたときの証拠を残すためにも効果的です。
一戸建て住宅で防犯カメラの設置を検討しているなら、上記6つの箇所をおすすめします。
設置場所3:オフィスや事務所の場合
オフィスや事務所に防犯カメラを設置したいと考えている方に向けて、設置場所の例を解説します。
【オフィス・事務所での設置場所】
防犯対策を考えるなら、出入口や受付など、不特定多数の方が行き来する場所に設置したいものです。
もし従業員でも出入りが制限されている場所があるなら、制限区域の入り口付近にも設置しておくとセキュリティ向上効果が狙えます。
そして従業員の動きを把握したり、業務効率改善を狙うなら、室内にも設置しましょう。
ただし従業員のプライバシー侵害にならないように、設置場所を考えたり、同意を得たりする必要があります。
設置場所4:店舗や飲食店の場合
続いては店舗や飲食店に設置する場合です。
【店舗・飲食店での設置場所】
- 出入口
- レジ周り周辺
- バックヤード
- 売り場・ホール
- トイレの出入口付近
- 駐車場
- 無人販売所付近
店舗であるか飲食店であるかによって、設置場所は多少変わります。
しかしいずれにしても、出入口付近やレジ周りは犯罪やトラブルが起こりやすい場所であるため必須です。
さらにバックヤードや売り場、ホールにもカメラを設置すれば、従業員の働き方も管理できます。
基本的にトイレには防犯カメラを設置できません。
しかし店舗においてはトイレ内で盗難が行われることもあります。
そのためトイレの出入口付近にも防犯カメラを設置しておくと、商品を持ち込んだ証拠を残しやすくなるのでおすすめです。
設置場所5:工場や倉庫の場合
工場や倉庫に防犯カメラを設置する場合についても見ていきましょう。
【工場や倉庫での設置場所】
- 入出荷場所
- 立ち入り禁止場所
- 高価な設備の周辺
- 工場・倉庫内全般
防犯目的であれば、入出荷場所や立ち入り禁止場所、高価な設備の周辺にはぜひ設置しておきたいものです。
しかし防犯目的ではなく、業務効率改善のために防犯カメラを設置することもあるでしょう。
もし業務効率を改善したいなら、工場や倉庫内全般を見渡せるよう設置することが求められます。
全従業員の業務状態を撮影できば、客観的に改善するべきポイントがわかるはずです。
工場や倉庫の場合は、目的に応じて防犯カメラの設置場所を考えてください。
設置場所6:病院や老人ホームの場合
最後に病院や老人ホーム、介護施設に設置する場合についてご紹介します。
【病院や老人ホームでの設置場所】
- 廊下やロビーなどの共有部分
- 玄関
- 出入口
- 駐車場
- 事務所
- ごみステーション
トラブルや事故の履歴を残すためには、廊下やロビーなどの共有部分が、くまなく映るようにしておきましょう。
もし利用者や入院患者の体調不良、転倒などがあった際の記録となります。
そして防犯のために、出入口や駐車場も撮影できるようにしておきたいものです。
事務所やごみステーションへの設置は、トラブル防止のために役立ちます。
特にごみステーションでは不法投棄も考えられるので、防犯カメラを設置するのがおすすめです。
防犯カメラの設置場所を決める際のポイント
防犯カメラの設置場所はいくつか考えられますが、設置場所を決める際には3つの観点から考えることが大切です。
設置場所に迷っているなら、次の3つのポイントから考えてみてください。
ポイント①道路からよく見える場所に設置する
まずは道路からよく見える場所です。
不正侵入や空き巣をしようとする犯罪者は、下見に訪れることが多いとされています。
そして下見の段階で防犯カメラがあると、「侵入しにくい建物」と判断されることが多いためです。
道路から見える場所に設置された防犯カメラは、犯罪の抑止力として役立ちます。
不正侵入を未然に防ぐには、目立つ場所に防犯カメラを設置することが効果的です。
ポイント②奥から手前の角度で撮影する
カメラの撮影映像を確実に残すには、「奥から手前」の角度で撮影するのがポイントです。
出入口付近の手前から奥に撮影をしようとすると、犯罪者によって壊されてしまうことがあります。
姿が撮影される前に壊されてしまったら、防犯カメラの意味が薄れてしまいます。
そのため建物から公道に向かって撮影できる角度で設置することが望ましいでしょう。
防犯カメラの設置場所を考える際には、できる限り犯罪者の手の届きにくいところに設置することが基本です。
「奥から手前」を意識しながら設置してください。
ポイント③設置する高さに注意する
防犯カメラを設置する際には、高さにも注意しなければなりません。
一般的には1~2階の中間くらいに設置されることが多く、3~4mが基本となるでしょう。
犯罪者から手の届きにくい場所に設置しようとすると、高い場所への設置となります。
しかしあまりに高所に設置をすると、もしも犯罪者が侵入したときに、頭しか映らないことも考えられます。
しっかりと顔を撮影するためには、手が届きにくいものの高すぎない場所に設置するのがポイントです。
一般的な身長の人であれば、3m以上の高さであれば手で触れられません。
3m前後で犯人の顔を映せる程度の高さで設置するようにしましょう。
防犯カメラの導入にかかる費用
防犯カメラの導入にかかる費用は、1台あたり150,000円以上とされています。
もちろん費用は導入する防犯カメラ本体の価格や設置工事費用によって左右されるでしょう。
カメラの価格が高ければ、数十万円の費用となることもあります。
死角をなくすにはカメラの台数を増やさなければならないケースもあるはずです。
安くとも150,000円以上がかかることを念頭において、予算内に収まるよう計画を立ててください。
防犯カメラの設置に利用できる補助金
防犯カメラを設置する際に、利用できる補助金制度があります。
たとえば東京では、「防犯設備の整備に対する区市町村補助事業」において、最大300万円の受取が可能です。
その他、障害者支援施設や介護施設、保育所に設置する場合に、補助金が受け取れる制度も施行されています。
また各自治体が独自で行っている施策もあるでしょう。
防犯カメラを設置するなら、お住いの自治体の施策も確認して補助金を受ければ、金銭的負担を軽減できるはずです。
防犯カメラの設置場所はポイントと目的から割り出して
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、防犯カメラの設置場所についてご理解いただけたと思います。
防犯カメラの効果を最大限に引き出すには、適切な設置場所を割り出さなければなりません。
目的や用途に応じて、どこに設置するのがベストであるか検討してください。
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