防犯カメラの設置位置で効果が変わる!おすすめの場所をプロが解説 |防犯カメラの設置ならフリーウェイズネットワーク
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防犯カメラの設置位置で効果が変わる!おすすめの場所をプロが解説

設置位置で効果が変わる!防犯カメラ設置のコツ

 

設立18期目・対応実績5000件以上。
東京都の建設業許可を取得し、有資格者(防犯設備士・電気工事士)による防犯カメラの設置・施工を数多く手がける【フリーウェイズネットワーク株式会社】が、 防犯カメラの設置場所について知っておきたい情報をまとめました。

初めて防犯カメラを設置する際に悩むのが、設置場所ではないでしょうか?

設置場所はカメラ設置の目的によっても変わります。

今回の記事では防犯カメラの適切な設置場所についてケース別に解説し、設置場所を決めるときのポイントについてもご紹介します。

参考にしていただければ、最も効果的な場所に防犯カメラを設置していただけるはずです。

以下の記事では、防犯カメラを設置する際に意識したいポイントや注意点をまとめています。あわせて参考にしてください。

 

【許認可・保有資格(東京都)】 建設業許可:東京都知事 許可(般-6)第159254号[電気工事業]/ 防犯設備士:第17-26862号・第20-30464号/ 第1種・第2種電気工事士 在籍/ 石綿作業主任者 在籍/ 保護具着用管理責任者 在籍

 

目次

防犯カメラの設置場所はどうやって決める?


壁に設置されているバレットカメラ

 

防犯カメラを設置する際には、「設置場所」がとても重要です。

設置場所によってカメラの効果は変わりますし、効果的に運用できるかどうかが変わります。

それでは防犯カメラの設置場所は、どのように決めるものでしょうか?

5つの観点から解説します。

 

カメラの存在をアピールできる場所に設置する


防犯カメラの設置場所として考えられるのが、カメラの存在をアピールできる場所です。
カメラは犯罪の際の証拠記録や見守りにも役立ちますが、存在をアピールできれば犯罪の抑止力ともなります。

たとえば侵入しようとしている人にとって、防犯カメラはリスクを高める存在です。
出入口や玄関先に防犯カメラが設置されているだけで、空き巣の被害は減るとされています。

警察白書(平成30年版)によると、大阪府守口市では街頭防犯カメラ約1,000台を設置した結果、市内の刑法犯認知件数が前年比21.7%減(府全体は12.4%減)となり、抑止効果が確認されました。

また、日本経済新聞の記事によれば、愛知県刈谷市では2003年度の刑法犯認知件数4,500件を背景にカメラを積極的に増設したところ、2012年度から2017年度の5年間で認知件数が46.4%減少しました。

さらに、駒澤大学の研究でも、侵入窃盗は防犯カメラ設置地区で顕著に減少したと報告されています。

防犯カメラがあれば、自身の姿や犯行の様子が映像として残ります。
そのためカメラの存在をアピールすることにより、犯罪抑止効果が生まれるでしょう。

 

 

死角がないように設置する


防犯カメラを設置する際には、死角をできる限りなくすことが重要です。
死角があると、不審者がそこを狙って犯行に及ぶ可能性があり、トラブルが発生しても記録に残らないというリスクがあります。

死角をなくすためには、カメラの画角や設置高さを考慮して計画的に配置することが大切です。
一般的には2.4〜3mの高さに設置し、通路では15〜20mごとに配置することで死角を少なくできます。
ただし最適な間隔は機種やメーカー仕様によって異なるため、事前確認が必要です。

 

視野角とカバー範囲(目安) 約90°:玄関や通路に最適、左右5〜7mをカバー(高さ3m想定)
約120°〜180°:駐車場や広場向き、広範囲をカバー。ただし顔識別は不向き
360°フィッシュアイ:部屋全体を1台でカバー可能。歪み補正が必要
推奨設置間隔(目安) 通路や廊下:15〜20mごとに1台(広角でオーバーラップ)
駐車場や広場:30〜40m先までが限界(識別目的なら短く)
交差点や曲がり角:角ごとに1台(コーナーマウントやドーム型推奨)
死角をなくす工夫 ・複数カメラの視野を重ねる(オーバーラップ)
・壁の角にコーナーマウント設置
・PTZカメラ※やマルチセンサーでカバー

※PTZカメラ…「Pan(左右)・Tilt(上下)・Zoom(拡大)」機能を備えた高機能カメラで、広い敷地を少ない台数でカバーできるが、操作していない方向に死角が生まれるため、固定カメラとの併用が推奨される。

 

カメラ1台でカバーできる距離の目安(例)

下記はカタログ上の参考値です。実際の範囲は設置条件により変動するため、計画時にはメーカー情報を確認してください。

・Panasonic 『PM-VB59L31』(バレット型)/赤外線照射距離 約70m、屋外駐車場向き

・Panasonic 『PM-V9348』(ドーム型)/赤外線照射距離 約40m、出入口や通路向き

・Axis 『Q6225-LE』(PTZ)/夜間でも最大約400m先を監視可能

・Axis 『P3265-LVE』(ドーム型)/暗視距離 約40m、屋内やアプローチ監視に最適

・Axis 『Q1808-LE』(バレット型)/赤外線暗視で最大約120mをカバー

 

目的に合わせた場所に設置する


設置場所を決める際に最後に気をつけるべきことは、必ず「目的に合わせた場所に設置する」ことです。
防犯カメラは万能ではなく、目的に応じた位置に設置することで初めて効果を発揮します。

たとえば侵入者や盗難を防ぎたい場合には出入口が映る場所が適しており、車上荒らしの対策なら駐車場、見守りや監視を重視するなら室内に設置するのが有効です。

侵入・盗難防止
出入口を重点的にカバーすることで、侵入者の特定や抑止につながります。
車上荒らし対策
駐車場や車両が映る位置に設置し、犯行の抑止と証拠映像の確保を行います。
見守り・監視目的
室内や共用スペースを広く確認できる位置に設置することで、安全管理や安心感につながります。

 

プライバシーに配慮する


防犯カメラの設置に際しては、プライバシーへの配慮が欠かせません。
特にトイレや更衣室、個人の居住空間など、私的な空間を撮影しないよう注意が必要です。

また、カメラの映像が第三者に不正に利用されないよう、データ管理とアクセス制限を設けると良いでしょう。

さらに、カメラの設置目的や撮影範囲を明確にし、関係者に周知することで、プライバシー侵害のリスクを低減できます。

こうした基本的な配慮を踏まえつつ、各自治体や関連機関が定める防犯カメラ設置のガイドラインに沿って運用することが、より安全で適切な設置のポイントとなります。

次の項目ではそちらを詳しく解説します。

 

 

ガイドラインに遵守する


防犯カメラの設置に関しては、各自治体や関連機関が定めるガイドラインを遵守することが重要です。

例えば、個人情報保護委員会の「顔識別機能付きカメラシステムの利用について」では、設置目的の明確化や撮影範囲の制限、データ管理の適切な方法が求められています。

また、経済産業省の「カメラ画像利活用ガイドブック」や各自治体(いわき市、大阪市など)のガイドラインでも同様の内容が示され、プライバシー保護と防犯効果のバランスを保つことが推奨されています。

設置前にこれらのガイドラインを確認し、適切な対応を行うことがトラブル防止のポイントです。

 

 

防犯カメラの導入目的はさまざまです。
そのためまず、どのような目的で設置するのかを考えましょう。

そして目的にあった設置場所を選び、防犯カメラを導入すれば最大限の効果が発揮されるはずです。

 

フリーウェイズネットワークでは、防犯カメラの目的に応じた最適な設置場所の提案はもちろん、電気工事まで含めた一括対応が可能です。

現場の状況や死角を丁寧に確認しながら、プロの視点でベストな配置をご提案。さらに自社スタッフによる施工でスピーディかつ柔軟に対応できるため、急な設置希望にも一晩で対応できるケースがあります。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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防犯カメラの効果的な設置場所は?


天井に設置されたドーム型カメラ

 

防犯カメラの設置場所は、目的や用途に合わせて決めるべきです。
しかし初めて設置する場合、適切な場所がわからない方も少なくないでしょう。

そこで防犯カメラの正しい設置場所について、ケース別で解説します。
ご自身が設置したいと思われているケースを参考にしながら、適切な場所を探ってみてください。

 

マンションやアパートの場合


まずはマンションやアパートの場合です。

設置に適している場所を一覧で見てみましょう。

 

【マンション・アパートでの設置場所】

出入口・エントランス
勝手口
駐車場
駐輪場
ゴミ捨て場
ベランダ
室内
EV内
EV前
風除室
オートロック操作盤
集合ポスト

 

マンションやアパートで防犯カメラが頻繁に設置される場所は、不特定多数の方が出入りしやすい場所です。

出入口やエントランス、風除室、勝手口、駐車場、駐輪場、ゴミ捨て場は、住人以外でも侵入できる場所と言えます。

また、EV内やEV前は、密室空間や人通りの少ない場所でトラブルや犯罪が起こりやすいため、設置されるケースが多く見られます。

オートロック操作盤や集合ポスト付近も、部外者が不正に侵入を試みたり、郵便物を盗難する可能性があるため、カメラ設置の重要ポイントです。
オートロックであったとしても、解錠した際に部外者が入り込んでしまうリスクは残ります。

ゴミ捨て場に関しては、住人以外の人物が勝手にゴミを捨てたり漁ったりしていないか、監視するために役立ちます。

専有部分においては、不審者の侵入経路となるベランダに設置されることが多いでしょう。
もし家族の見守りが必要となれば、室内に設置されることもあります。

 設置場所ごとの具体例については、警視庁の「住宅における犯罪防止に関する指針」でも確認できますので、参考にしてください。

 

 

戸建て住宅の場合


続いては戸建て住宅の場合の防犯カメラ設置場所について見ていきましょう。

 

【戸建住宅での設置場所】

出入口
勝手口
駐車場
駐輪場
ベランダ
室内

 

基本的にはマンション・アパートの場合と変わりません。

空き巣の侵入経路となる出入口や勝手口、ベランダや庭には設置するべきです。
いたずらや盗難の可能性がある、駐車場や駐輪場に設置しても役立ちます。

室内への設置は見守りはもちろん、もしも第三者に侵入されたときの証拠を残すためにも効果的です。
一戸建て住宅で防犯カメラの設置を検討しているなら、上記7つの箇所をおすすめします。

 設置場所ごとの具体例については、警視庁の「住宅における犯罪防止に関する指針」でも確認できますので、参考にしてください。

 

 

オフィスや事務所の場合


オフィスや事務所に防犯カメラを設置したいと考えている方に向けて、設置場所の例を解説します。

 

【オフィス・事務所での設置場所】

出入口
受付
出入りが制限されている場所
室内
金庫前
サーバールーム/サーバー前
宅配物置場

 

防犯対策を考えるなら、出入口や受付など、不特定多数の方が行き来する場所に設置したいものです。

もし従業員でも出入りが制限されている場所があるなら、制限区域の入り口付近にも設置しておくとセキュリティ向上効果が狙えます。

さらに、金庫前やサーバールーム/サーバー前のように、重要な資産や情報を保管している場所は、特に監視の必要性が高いといえます。

また、宅配物置場は外部の出入りが比較的自由なケースもあるため、不審者による盗難やいたずらを防ぐ目的でカメラ設置が有効です。

そして従業員の動きを把握したり、業務効率改善を狙うなら、室内にも設置しましょう。

ただし従業員のプライバシー侵害にならないように、設置場所を考えたり、同意を得たりする必要があります。

 

 

店舗や飲食店の場合


続いては店舗や飲食店に設置する場合です。

 

【店舗・飲食店での設置場所】

出入口
レジ周り周辺
バックヤード
売り場・ホール
トイレの出入口付近
駐車場
無人販売所付近

 

店舗であるか飲食店であるかによって、設置場所は多少変わります。
しかしいずれにしても、出入口付近やレジ周りは犯罪やトラブルが起こりやすい場所であるため必須です。

さらにバックヤードや売り場、ホールにもカメラを設置すれば、従業員の働き方も管理できます。

基本的にトイレには防犯カメラを設置できません。
しかし店舗においてはトイレ内で盗難が行われることもあります。

そのためトイレの出入口付近にも防犯カメラを設置しておくと、商品を持ち込んだ証拠を残しやすくなるのでおすすめです。

 

 

工場や倉庫の場合


工場や倉庫に防犯カメラを設置する場合についても見ていきましょう。

 

【工場や倉庫での設置場所】

入出荷場所
立ち入り禁止場所
高価な設備の周辺
工場・倉庫内全般

 

防犯目的であれば、入出荷場所や立ち入り禁止場所、高価な設備の周辺にはぜひ設置しておきたいものです。
しかし防犯目的ではなく、業務効率改善のために防犯カメラを設置することもあるでしょう。

もし業務効率を改善したいなら、工場や倉庫内全般を見渡せるよう設置することが求められます。
全従業員の業務状態を撮影できれば、客観的に改善するべきポイントがわかるはずです。

工場や倉庫の場合は、目的に応じて防犯カメラの設置場所を考えてください。

 

 

病院や老人ホームの場合


病院や老人ホーム、介護施設に設置する場合についてご紹介します。

 

【病院や老人ホームでの設置場所】

廊下やロビー、EV内・EVホール などの共有部分
玄関
出入口
トイレ出入口
駐車場
事務所
ごみステーション
立ち入り禁止区域 (屋上、倉庫など)

 

トラブルや事故の履歴を残すためには、廊下やロビー、エレベーター内・エレベーターホールなどの共有部分が、くまなく映るようにしておきましょう。
もし利用者や入院患者の体調不良、転倒などがあった際の記録となります。


防犯のためには、玄関や出入口、駐車場も撮影できるようにしておきたいものです。

また、トイレ出入口は人の出入りを確認できるようにしておくと、不審者侵入や利用者同士のトラブルを防ぐ上で有効です。

事務所やごみステーションへの設置は、トラブル防止のために役立ちます。
特にごみステーションでは不法投棄も考えられるので、防犯カメラを設置するのがおすすめです。

さらに、屋上や倉庫といった立ち入り禁止区域も、侵入やいたずらを防ぐための重点監視ポイントとなります。

 

 

ホテルの場合


ホテルでは多くの人々が出入りするため、防犯対策が特に重要です。

以下の場所に防犯カメラを設置することで、安全性を高めることができるでしょう。

 

【ホテルでの設置場所】

フロント・受付周辺
エントランス・出入口
廊下・共用スペース
駐車場
コインランドリー
トイレ/浴場出入口
レストラン
EV内/EVホール

 

まず、フロントや受付周辺は宿泊客のチェックイン・チェックアウトの様子を記録でき、万が一のトラブル時に証拠映像として役立ちます。

エントランスや出入口は、不審者の侵入防止や来客確認のために欠かせません。
廊下や共用スペースも、不審な行動の早期発見やトラブル防止に効果的です。

駐車場は車上荒らしや不審者侵入を防ぐために設置しておきたい場所です。
また、コインランドリーは外部の人も出入りしやすく、忘れ物や盗難のリスクがあるため監視に有効です。

トイレや浴場の出入口は、人の出入りを確認できるようにすることで、不審者の侵入やトラブル発生を未然に防げます。
レストランも利用者が多く集まる場所であり、会計トラブルや不審者の監視に役立ちます。

さらに、EV内やEVホールは人目が少なく密室になりやすいため、犯罪抑止や安全確認のために設置されるケースが多く見られます。

宿泊客のプライバシーには十分配慮し、個室内への設置は避けましょう。

 

 

 

防犯カメラの設置場所を決める際のポイント


屋外に設置されたバレットカメラ

 

防犯カメラの設置場所はいくつか考えられますが、設置場所を決める際には3つの観点から考えることが大切です。

設置場所に迷っているなら、次の3つのポイントから考えてみてください。

 

道路からよく見える場所に設置する


まずは道路からよく見える場所です。

政府広報の「住まいの防犯対策」東急セキュリティの調査によると、不正侵入や空き巣を狙う犯罪者は事前に下見を行うことが多いとされています。

そのため、下見の段階で防犯カメラが設置されていると「侵入しにくい建物」と判断される可能性が高いのです。

道路から見える場所に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止力として大きな効果を発揮します。

不正侵入を未然に防ぐには、目立つ位置に防犯カメラを配置することが重要です。

 

 

奥から手前の角度で撮影する


カメラの撮影映像を確実に残すには、「奥から手前」の角度で撮影するのがポイントです。
出入口付近の手前から奥に撮影をしようとすると、犯罪者によって壊されてしまうことがあります。

姿が撮影される前に壊されてしまったら、防犯カメラの意味が薄れてしまいます。
そのため建物から公道に向かって撮影できる角度で設置することが望ましいでしょう。

防犯カメラの設置場所を考える際には、できる限り犯罪者の手の届きにくいところに設置することが基本です。
「奥から手前」を意識しながら設置してください。

一軒家玄関の悪いカメラ設置例
手前から奥に向けて撮影しているため、
壊されやすい
一軒家玄関の良いカメラ設置例
建物奥から手前に向けて撮影することが望ましい

 

設置する高さに注意する


防犯カメラの設置高さは、監視範囲や視認性、耐久性を考慮して決定する必要があります。

ALSOKや多くの防犯専門サイトでは、建物の1階と2階の中間あたり(地上約2.5〜3m前後)に設置することが推奨されています。この高さは、人物の全身を適切に映し出し、かつ手が届きにくいため、防犯効果を高めるのに適しています。

犯罪者から手の届きにくい場所に設置しようとすると、高い場所への設置となります。


しかしあまりに高所に設置をすると、もしも犯罪者が侵入したときに頭しか映らないことも考えられます。
しっかりと顔を撮影するためには、手が届きにくいものの高すぎない場所に設置するのがポイントです。

 

避けるべき防犯カメラの設置位置


監視中の防犯カメラ

 

防犯カメラの設置は、効果的な防犯対策として多くの業界で導入が進んでいます。

しかし、設置場所を誤るとその効果が半減するだけでなく、トラブルの原因にもなりかねません。

ここでは、設置時に特に注意すべき取付位置について詳しく解説します。

 

手が届きやすい位置


先述の通り、防犯カメラを手の届きやすい位置に設置すると、以下のリスクが生じます。

破壊や妨害
不審者がカメラを破壊したり、レンズを覆って撮影を妨害する可能性がある
視界の遮断
カメラの向きを変えられ、監視範囲がずれてしまうことがある


これらのリスクを避けるため、カメラは地上から2.5m~3m前後の高さに設置することが推奨されます。
また、壁面や天井にしっかりと固定し、簡単に取り外せないようにしましょう。

 

強い光が入り込む位置


カメラのレンズに直射日光や強い照明が当たると、以下の問題が発生します。

映像の白飛び
明るすぎる部分が白くなり、詳細が確認できなくなる
逆光による暗部の喪失
被写体が暗く映り、識別が困難になる


これを防ぐため、カメラの設置角度を調整し、直射日光や強い照明が直接レンズに当たらないように配置することが重要です。

また、逆光補正機能を持つカメラを選択することで、映像品質の向上が期待できます。

 

隣人トラブルが起こりうる位置


防犯カメラが隣接する敷地や建物を撮影してしまうと、プライバシー侵害としてトラブルの原因となります。

設置の際は以下の点に注意が必要です。

隣家の敷地や窓が映り込む
隣人の生活が映像に記録されることで、プライバシー侵害と受け取られる可能性がある
公共の道路や公園の撮影
不特定多数の人々が映り込むことで、個人情報保護の観点から問題視されることがある


これらを避けるため、カメラの撮影範囲を自宅の敷地内に限定し、隣接するエリアや公共の場所が映らないように設置することが良いでしょう。

また、設置前に隣人や関係者に説明し、理解を得ることでトラブルを未然に防ぐことができます。

 

また、カメラの「プライバシーマスキング機能」を使用して撮影範囲を限定することも可能です。

フリーウェイズネットワークの防犯カメラは全てに「プライバシーマスキング機能」が備えられています。
詳しくはお問い合わせください。

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防犯カメラ設置場所に関するよくある質問


ネットワーク型の屋内用ドームタイプの防犯カメラ

 

防犯カメラ設置場所に関するよくある質問を集めました。ぜひご参考ください。

 

防犯カメラの設置に適した場所はどこですか?

防犯カメラの設置に適した場所は「出入口」「死角になる共用廊下」「金庫」や「レジ上部」などです。
不審者動線を想像し『人の顔が水平で写る高さ』『逆光を避ける方位』を優先します。

 

防犯カメラを設置してはいけない場所はありますか?

「更衣室」「浴室」「トイレ」「居室内部」など、私生活の自由が強く保障される場所は原則禁止です。

車内や個人デスクのモニタ画面を常時撮る行為も問題視されます。

ただし、出入口に設置を行い犯罪を未然に防いだり、何かあった際に確認ができるよう取り付ける場合もあります。

 

防犯カメラの設置場所を選ぶ際のポイントは何ですか?

防犯カメラの設置場所を選ぶ際には、次の点を意識することが大切です。

  • 目的を明確にし、重要な場所を優先する…出入口や駐車場、金銭管理場所など、特に監視が必要なエリアから検討します。
  • 死角を確認してカバーする…平面図や現地を確認し、カメラの視野に入らない場所を把握して対策します。
  • 光の条件に注意する…暗さや逆光で映像が見えにくくなることがあります。赤外線機能や逆光補正機能付きカメラが有効です。
  • 設置や点検のしやすさを考える…電源や配線が取りやすく、故障時にも対応しやすい位置を選びます。

さらに、設置前には掲示や利用規約の整備を行い、目的外利用を防ぐことも欠かせません。

 

防犯カメラの設置場所による効果の違いはありますか?

設置場所によって得られる効果は大きく異なります。以下はその一例です。

  • マンションやオフィスビルのエントランス
    出入り口に設置することで、不審者への強い抑止効果が期待できます。
  • コンビニや小売店舗の棚背面
    商品の死角をカバーすることで、万引きの発見率を高められます。
  • 大型施設や駐車場での高所設置
    全体を俯瞰して行動の流れを分析するのに有効ですが、その分、人物の顔認識精度は下がります。

このように、目的や施設の特性に応じて設置場所を選ぶことが、防犯カメラの効果を最大化するポイントです。

 

防犯カメラの設置場所に関する法律や規制はありますか?

一般的な施設においては、個人情報保護法が適用されます。

具体的には、以下の点が求められます。

  • 利用目的の特定と通知・公表
    防犯カメラで取得した映像が個人情報に該当する場合、利用目的をできる限り特定し、その目的の範囲内でのみ利用しなければなりません。また、利用目的を本人に通知するか、公表する必要があります。取得の状況から利用目的が明らかである場合は、通知・公表が免除されることもありますが、透明性を確保するためには通知・公表が望ましいとされています。
  • 撮影範囲の制限
    必要な範囲を超えて撮影しないようにし、プライバシーを侵害しないよう配慮する必要があります。例えば、トイレや更衣室などの私的な空間での撮影は避けるべきです。
  • 設置場所の明示
    防犯カメラが作動中であることを店舗の入口や設置場所等に掲示することで、本人が容易に認識できるようにすることが求められます。

設置場所や運用方法については、これらの法令を遵守し、適切な管理を行うことが重要です。

 

防犯カメラの設置位置を変更する際の手順は?

防犯カメラの設置位置を変更する場合は、以下の手順に沿って安全に作業を行います。

  1. 電源を遮断する
    感電や機器の損傷を防ぐため、必ず電源を切ってから作業を開始
  2. 録画停止を確認する
    録画中に電源を落とすとデータが破損する可能性があるため、録画が停止していることを確認
  3. カメラを取り外す
    ブラケット(取付金具)からカメラを外す
  4. 新しい位置に再固定する
    取り付け場所を決め、ブラケットとカメラをしっかりと固定
  5. 画角を調整する
    人や出入口などがしっかり映るように映像を確認しながら角度を調整
  6. 録画を再開する
    電源を入れ直し、録画が正常に再開していることを確認
  7. 監視ルールを更新する
    モニタリングや録画設定を必要に応じて見直す

最後に、変更した内容を設置台帳に追記しておくことで、後の管理や保守がスムーズになります。

 

防犯カメラの設置位置は玄関と庭で違いはありますか?

玄関に設置すると来訪者や通行人の目に入りやすく、強い抑止効果が期待できます。
来客トラブルや宅配対応の映像記録としても役立ちますが、場合によっては来訪者に威圧感を与える点に注意が必要です。

一方、庭に設置すると裏口や窓からの侵入対策になり、玄関だけではカバーできない死角を補えます。
ただし外部から気づかれにくいため抑止力は弱めで、植栽による視界の遮りにも配慮が必要です。

まとめると、玄関は「見せて防ぐ」効果、庭は「死角を補う」効果があり、両方をバランスよく組み合わせることで防犯性を高められます。

 

防犯カメラの設置位置は駐車場だとどこが効果的ですか?

駐車場では、出入口を押さえることで車両のナンバーや出入りする人物を確認できます。
さらに、場内全体を見渡せる位置に設置すれば不審行動の把握が可能です。
また、券売機や自動販売機など現金を扱う設備周辺も狙われやすいため死角を避けて監視しましょう。

必要に応じて専用ポールを使い、壁面や天井からカバーできない範囲も補うと、防犯効果を最大化できます。

 

防犯カメラは屋外と屋内で設置位置が変わりますか?

屋外は人目につきやすいため抑止効果が高く、侵入防止に有効です。
ただし天候や夜間の環境光、汚れの影響を受けやすいため、定期的な清掃や設置位置の工夫が必要です。

屋内は天候の影響を受けず安定した映像が得られるのがメリットですが、窓越し撮影ではガラスの反射で映像が乱れることがあります。

このように、屋外は「抑止力を重視した監視」、屋内は「安定した映像の確保」を目的として設置位置を変えると、防犯効果を最大化できます。

 

フリーウェイズネットワークでは、累計5,000件以上の防犯カメラ設置を行ってきました。

施工取付け工事は全国、どのような施設でも対応していますので、防犯カメラの設置場所で悩んだらぜひお気軽にご相談ください。

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防犯カメラの設置個所に関する施工事例


フリーウェイズネットワークでは、コンビニ、工場、学校、保育園、マンション、病院など、あらゆる施設に防犯カメラを設置しており、多くのお客様からご満足の声をいただいております。
実際に当社が対応した、設置個所に関する施工事例をご紹介します。

川崎市のマンション|エレベーター前設置に対するご提案

マンション管理組合様より「エレベーター内およびエレベーター前にカメラがなく不安」とのご相談をいただきました。
現地調査の結果、10階建ての建物であったため、エレベーター内に1台設置する案と、各フロアに設置する案の2パターンをご提案しました。

エレベーター内設置は、犯罪抑止や証拠記録、利用者の安心感向上といった効果がある一方で、プライバシーへの配慮や心理的な圧迫感、さらに映像記録の不備や盗難リスクといった課題もあります。
各フロアのホールに設置する案は、防犯効果をさらに高められる反面、設置台数が増えるため費用が高額になり、外観への影響も懸念点となりました。

組合での協議の結果、費用面と安全性のバランスを考慮し、最終的にエレベーター内への設置が採用されました。

機器構成(採用案):エレベーター内広角カメラ 1台
見積金額:エレベーター会社作業費+当社作業費+機器代金 約50万円

比較案:各フロア ドームカメラ10台設置 EV会社作業費+当社作業費+機器代金 約70万円

エレベーター内に設置された防犯カメラ
エレベーター内に設置したカメラ
エレベーター内カメラの撮影イメージ
撮影イメージ

練馬区の商業施設|駐車場への設置に対するご提案

商業施設の管理者様より、駐車場に防犯カメラを設置したいとのご依頼をいただきました。
当初は駐車場の出入口のみの設置が検討されていましたが、より広く出入り車両や来訪者を監視できるよう、駐車場奥に新規でポールを設置し、出入口と併せて2か所にカメラを設置するご提案を行いました。

これにより高い位置から駐車場全体を見渡せる画角を確保でき、車上荒らしやトラブル抑止に効果を発揮し、施設全体の安全性向上に貢献しました。
録画機については電気室内に鍵付き収納盤を新設し、セキュリティを確保した状態で設置しました。

対応費用:約65万円

内訳:
・カメラ8台、収納盤、録画機 約55万円
・新規ポール2本設置(地上高3m、コンクリート斫り・モルタル施工含む) 約10万円

駐車場に新設したポールと防犯カメラ
新規ポール設置+カメラ
電気室内に設置した収納盤
収納盤
収納盤内部の録画機設置状況
収納盤内部

※個人情報保護の観点からカメラの撮影イメージは非掲載

 

足立区のマンション|エントランスへの設置に対するご提案

マンション管理組合様より、正面アプローチまたは車路に防犯カメラを設置したいとのご依頼をいただき、現場調査に伺いました。
風除室がある建物であったため、風除室や1階ロビーに設置する案も含めてご提案しました。

正面や車路に設置する案は、敷地に入る前からの映像を記録できる点がメリットですが、敷地内での証拠性が不足する懸念がありました。
一方、風除室や1階ロビーに設置する案は、オートロックやメールコーナー、管理人室の出入りを撮影できる点がメリットですが、屋外を鮮明に記録するには限界があります。

組合での協議の結果、車路と1階ロビーにそれぞれ1台ずつ、合計2台の設置が採用されました。
内外の通行状況を的確に把握しつつ、エントランス全体の防犯性を高める施工です。対応費用は約25万円でした。

機器構成:
・屋外用ボックスカメラ 1台(車路)
・屋内用ドームカメラ 1台(1階ロビー)
見積金額:当社作業費+機器代金 合計約25万円

車路に設置された屋外用ボックスカメラ
設置カメラ(車路)
車路カメラの撮影イメージ
撮影イメージ(車路)
1階ロビーに設置された屋内用ドームカメラ
設置カメラ(1階ロビー)
1階ロビーカメラの撮影イメージ
撮影イメージ(1階ロビー)

 

 

まとめ|防犯カメラは設置位置次第で効果が変わる


天井に設置されているバレットカメラ

 

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、防犯カメラの設置場所についてご理解いただけたと思います。

防犯カメラの効果を最大限に引き出すには、適切な設置場所を割り出さなければなりません。
目的や用途に応じて、どこに設置するのがベストであるか検討してください。

そのほかにも防犯カメラを設置する際のポイントや注意点を以下の記事でまとめて紹介しています。
気になる方はぜひご覧ください。

 

 

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執筆者

執筆者

代表取締役社長 川口

<資格>
第2種電気工事士

<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。 2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。

<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。

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