【プロが解説】防犯カメラ設置費用の相場と業者選びのポイント

 

設立18期目・対応実績5000件以上。
東京都の建設業許可を取得し、有資格者（防犯設備士・電気工事士）による防犯カメラの設置・施工を数多く手がける【フリーウェイズネットワーク株式会社】が、 防犯カメラ設置の費用について解説します。

 

近年では、空き巣対策や在宅時の安心のために、一軒家にも防犯カメラの設置を希望する方が増えてきました。
しかし実際に導入しようとすると、「いくらかかるの？」「設置だけでなく維持費も？」と疑問や不安も多いはずです。

防犯カメラには、初期の設置費用だけでなく、電気代や録画機器などのランニングコストもかかります。
この記事では、そうした防犯カメラ設置にかかる費用の全体像を、専門業者の視点からわかりやすく解説します。
費用感を把握し、予算内で安心できる導入計画を立てるための参考にしていただければ幸いです。

 

【許認可・保有資格（東京都）】 建設業許可：東京都知事 許可（般-6）第159254号［電気工事業］／ 防犯設備士：第17-26862号・第20-30464号／ 第1種・第2種電気工事士 在籍／ 石綿作業主任者 在籍／ 保護具着用管理責任者 在籍

 

防犯カメラの設置にかかる費用の相場

 

防犯カメラ設置にかかる費用の相場は、1台あたり約10万円（工事費込み）が目安です。
カメラ本体の価格は2～5万円ほどですが、録画機・モニター・設定費・工事費などが加わることで、全体の金額が10万円を超えるケースが一般的です。

 

設置台数ごとの費用

 

防犯カメラの設置台数ごとの費用は、次の金額が目安となります。

台数	工事費込みの目安金額
1～2台	約20万～30万円
3～4台	約35万～45万円
8～16台	約70万～180万円

• 設置台数が多くなるほど、1台あたりの単価は下がることがあります。
• 必要な場所を絞ることで、取り付けにかかる金額を抑えることも可能です。

関連記事：防犯カメラの設置場所を決めるときのポイントと設置におすすめの場所

 

一軒家への設置費用

一軒家の場合は1～2台の設置が多く、屋内中心の配線で済むため、上記の目安の通り工事費込みで20～30万円程度に収まることが多いです。

関連記事：一軒家に防犯カメラを設置する費用はどのくらい？

 

防犯カメラを屋外に設置すると高い？

一方で、屋外に防犯カメラを取り付ける場合は以下のような要素から費用が高くなりがちです。

• 防水・防塵・耐久性のある屋外対応機器が必要
• 高所作業・屋外配線の専門技術が必要
• Wi-Fiの電波が届きにくく、有線対応や中継機設置が必要なケースもある
• 死角を避けた正確な画角調整・ポール設置などが必要

このような理由から、屋外用のカメラ設置は、屋内よりも費用がかかる傾向があります。

関連記事：防犯カメラの設置場所を決めるときのポイントと設置におすすめの場所

 

防犯カメラ設置は専門業者に頼むべき？

 

防犯カメラを設置しようと思ったとき、「どこに頼めばいいのか？」「自分で取り付けできるのでは？」と迷う方も多いでしょう。近年では配線不要のワイヤレスタイプの防犯カメラも増え、ネット通販でも手軽に購入でき、DIYでの設置も一見ハードルが低くなったように見えます。

しかし、実際には初期不良や性能不足といったケースも少なくありません。設置位置や角度のミスにより、肝心の映像がうまく映らなかったり、死角ができてしまったりするケースも多くあります。さらに、誤った配線や取付によって機器が故障したり、感電などの事故が発生するリスクもゼロではありません。

こうした理由から、防犯カメラの設置は専門知識を持つ業者への依頼をおすすめします。特に、屋外配線や高所作業を伴う場合、安全面や確実な稼働を考えると、プロの手による施工が安心です。

 

防犯カメラの設置費用の内訳

 

それでは、防犯カメラの設置費用の内訳について見ていきましょう。
どこに、どの程度の費用がかかるのかを把握しておけば、「いくらかかるのか」という不安も減り、予算の見通しが立てやすくなります。

 

防犯カメラ本体の購入費用

防犯カメラ本体の購入価格の目安は、約2万～5万円です。

性能が高いものでは10万円以上する機種もありますが、一般的な用途であれば5万円以内で十分購入可能です。
カメラ本体は購入のほか、リースやレンタルでも利用可能です。初期費用を抑えたい方には有効ですが、長期間使用するつもりなら、購入した方がお得なケースもあります。

商品の一例

 

録画機やモニターの購入費用

カメラだけでは映像を確認・保存できないため、録画機やモニター、ケーブルといった周辺機器もあわせて必要になります。

機器の数や仕様、設置環境により費用は大きく変動し、簡易な構成であれば数万円程度に収まることもありますが、録画機のチャンネル数（例：16chや32ch）、モニターのサイズ、ケーブルの長さや配線ルート、さらにはカメラ自体の性能によっては、数十万円〜100万円規模になるケースもあります。

設置する環境や求める機能によって適切な構成は異なりますので、費用感を把握するためにも、事前に専門業者への相談をおすすめします。

録画機の一例

モニターの一例

配線ケーブルの一例

 

防犯カメラの設置にかかるその他の費用

 

カメラや機器の購入費以外にも、実際の取り付けには以下のような費用がかかります。

費用	内容
人件費	作業スタッフの施工費
材料費	ケーブル・金具などの部材費
出張費	現場までの交通費等
配線工事費	電源・映像ケーブルの配線作業
特別工事費	高所作業や特殊な環境での作業など

• これらは依頼する業者や設置環境によっても大きく異なります。
• 市販のカメラを購入して電気屋さんに取り付けだけお願いするケースもありますが、配線や設定まで対応してもらえるとは限りません。トラブルを避けるためにも、全体を任せられる業者に相談するのが安心です。

 

業者の見積書を見るときのポイント

 

業者の見積書には、以下のような項目が記載されていることが一般的です。

項目	内容
機器代金	• カメラ（AHD／ネットワーク） • レコーダー（HDD込み） • モニター（必要に応じて） ※ネットワークカメラの場合、ルーターが必要になる場合やPoEハブも必要なので、AHDカメラよりも割高になる可能性が高いです。
設定費	• カメラとレコーダーの初期設定（AHD／ネットワーク） • 遠隔で見る場合には、遠隔設定費も加算 ※設定を事前に行える点も、業者に頼む際のメリットの一つと言えるでしょう。
工事費・設置費	• 配線工事（同軸ケーブル・電源線など） • 高所作業車や足場が必要な場合の追加費用 • 材料費・人件費・出張費 ※カメラの台数だけでは正確な金額は出せません。現地調査を行い、通線方法や建物構造を確認することで初めて費用が算出できます。
その他	• 諸経費など ※高所作業車、足場の設置などが必要な場合など、諸経費がかかる場合があります。見積書でこれらの項目も忘れずチェックしましょう。

 

防犯カメラ設置後のランニングコストはどのくらい？

 

防犯カメラの設置後も、年間数千円～数万円程度の維持費がかかることがあります。
レンタル・リース契約の場合は、これに月額使用料が加わるので注意が必要です。

項目例	年間の目安金額
電気代	約4千～6千円
クラウド契約料	約1万5千～2万4千円
HDD交換	約3万～5万円

関連記事：防犯カメラの維持費はどれくらい？安く抑える方法も紹介

 

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防犯カメラの設置にかかる費用を抑える5つのコツ

 

防犯カメラの設置費用は、決して安いものではありません。

初期導入費用は100,000円を超えることも珍しくなく、ランニングコストも必要です。
設置台数が多くなれば、さらに高額な費用が必要となるでしょう。

そこで知っておいていただきたいのが、防犯カメラ設置にかかる費用を抑えるためのコツです。
ご紹介する5つのコツを意識すれば、カメラ設置にかかる費用をさらに抑えられるでしょう。

 

コツ①補助金制度を利用する

まずは補助金制度を利用する方法です。
国や各自治体では、犯罪を未然に防ぐための方法として、防犯カメラの設置を推奨しています。
そのため設置にかかる費用の一部を補助してもらえることがあるため、条件に該当するならぜひ利用しましょう。

設置する前にお住まいの自治体の補助金制度について確認してください。
もしかすると、設置費用を大幅に軽減できるかもしれません。

 

参考リンク：警視庁　「防犯カメラの設置の推進について（通達）」
https://www.npa.go.jp/laws/notification/seian/seiki/bouhankamera.pdf?utm_source=chatgpt.com

参考リンク：東京都　防犯設備の整備促進ページ
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/chian/bouhankankyo

参考リンク：東京都　区市町村向け補助金制度一覧
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/chian/bouhankankyo/kushichouson

 

コツ②複数の業者を比較する

費用を抑えるためのコツとして、複数の業者を比較することも欠かせません。
防犯カメラの効果を最大限に引き出すには、業者に設置してもらうのが最善の方法です。
しかし、防犯カメラ本体の料金はもちろん、設置費用や人件費も業者によって異なります。

そこで重要となるのが、複数の業者から見積もりを取り、内容と金額をしっかり比較することです。
単に費用が安いという理由だけで選ぶのではなく、施工の質や保証内容、実績なども含めて総合的に判断しましょう。
あまりにも相場とかけ離れている場合は、安さの理由や施工内容をよく確認することが大切です。

 

コツ③ワイヤレスカメラを活用する

ワイヤレスカメラを活用することも費用の削減につながります。

防犯カメラ設置費用の中には「配線工事費」が含まれることがあります。
ワイヤレスカメラであれば配線工事は必要なく、工事費の削減に効果的です。

費用を削減したいなら、ワイヤレスカメラを選んでみてはいかがでしょうか。

 

関連記事：ワイヤレスカメラのメリット・デメリット

 

コツ④ネットワークカメラを選ぶ

ワイヤレスカメラとともに費用削減に貢献してくれるのが、ネットワークカメラです。

ネットワークカメラはインターネットに接続されており、ネットに接続したデバイスによって映像を確認できるため、録画機やモニターが不要です。
録画機やモニターの購入費用を削減できるため、導入費用を大幅に抑えられるでしょう。

 

関連記事：ネットワークカメラ(IPカメラ)について

 

コツ⑤ダミーカメラも手段に入れる

防犯カメラの設置費用を抑えるなら、ダミーカメラも選択肢のひとつとしてみてください。
ダミーカメラはその名の通り、外観がカメラの形をしているだけで、録画・録音機能を備えていないカメラのことです。

ダミーカメラであれば録画機やモニターを購入する必要はありません。
カメラ本体も安価で、配線工事も不要であるため、初期導入費用を抑えられるでしょう。
証拠の記録はできませんが、目立つ場所に設置すれば犯罪への抑止力としての効果を期待できます。

 

防犯カメラの設置事例

フリーウェイズネットワークでは、コンビニ、工場、学校、保育園、マンション、病院など、あらゆる施設に防犯カメラを設置しており、多くのお客様からご満足の声をいただいております。

ここでは、防犯カメラ設置工事の一部事例をご紹介いたします。

神奈川県横浜市にあるマンションに防犯カメラを設置工事

東京都新宿区にある飲食店に防犯カメラを設置工事

東京都調布市にある駐車場に防犯カメラを設置工事

東京都渋谷区にある保育園に防犯カメラを設置工事

 

防犯カメラ設置費用に関するよくある質問

 

防犯カメラ設置費用に関するよくある質問を集めました。ぜひ参考にしてみてください。

 

Q1：防犯カメラの設置にかかる費用の相場はどれくらいですか？

一般的な事務所や小規模店舗で4台設置する場合、機材＋工事で40万〜100万円が相場。
防水屋外用や高解像度モデルは1台追加ごとに＋10万前後です。

関連記事：防犯カメラの設置費用の相場は？補助金やランニングコストを解説

 

Q2：防犯カメラの設置費用を抑える方法はありますか？

いくつかの工夫により設置費用を抑えることは可能です。
たとえば、既設の配線を流用することで配線工事費を削減でき、PoE対応機器やマルチ電源ユニットによる一括給電を活用すれば電源工事の簡素化にもつながります。
また、広角レンズ付きのカメラを使って設置台数を減らしたり、センサーライトやダミーカメラとの併用で効率よくカバー範囲を確保する方法もあります。
さらに、自治体や警察の協力による補助金制度を利用できる場合もあり、こうした対策を組み合わせることで全体の費用を抑えることができます。

関連記事：防犯カメラの維持費はどれくらい？安く抑える方法も紹介

 

Q3：防犯カメラの設置費用に含まれる項目は何ですか？

機材代（カメラ・レコーダー・モニタ）、配線工事、人件費、設定費、保守契約、設置前調査の6項目。
屋外の場合はポール基礎工事費も加算されます。

 

Q4：防犯カメラの設置費用は業者によってどのように異なりますか？

同等機材であっても配線方法・管理ソフト・保守体制によって最大2倍差が出ることもあります。レンタル型は初期費ゼロでも月額が発生するため長期コストで比較を。

 

Q5：防犯カメラの設置費用に補助金は利用できますか？

防犯カメラの設置費用には、防犯協会や自治体の防犯まちづくり補助、商店街振興助成などにより、設置費の1/2以内・上限20万円程度が支給される例があります。募集時期については、各自治体のホームページをご確認ください。

参考リンク：東京都　区市町村向け補助金制度一覧
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/tomin_anzen/chian/bouhankankyo/kushichouson

 

まとめ：適切な設置と予算計画で、効果的な防犯対策を

 

防犯カメラの設置には、機器の値段だけでなく工事費やランニングコストも含めてトータルで考える必要があります。
「どのくらいの費用で設置できるのか？」「電気屋や業者に頼んだら工事費込みでいくら？」という疑問を解消するには、信頼できる業者に相談し、相見積もりで比較検討することが大切です。

関連記事：防犯カメラを設置する際のポイントと注意点を徹底解説！

 

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