子供を守るために【防犯知識と危険な場所】
本当に危険な場所
あなたの防犯常識はあっている? でお伝えした通り、学校で教わった防犯知識が間違っていることがあります。
暗い場所、知らない人と話してはいけない、不審者に気をつけなさい。
などなど、言葉では簡単にいうものの正確には間違っていたり、そんなことはできなかったり、あまりに無責任な教え方でした。
中には地面に伏せなさいや、手をつねりなさいなど、護身術を教えているところもあります。両方とも逆上して暴力を振るわれる可能性があり、とても危険な行為です。
そもそも、人に対して防犯をするというのは、かなり難しく息詰まる可能性があります。
人に着目する「犯罪原因論」と場所に着目する「犯罪機会論」がございます。
犯罪原因論と犯罪原因論
犯罪原因論はどのような人が犯罪を起こしやすいか、といったもので我々が知識をつけても犯罪を防止するには難しいところがございます。
ですが場所に着目する犯罪機会論であれば、その場所に行かないようにするだけで、犯罪にあう可能性が、とても低くなるのです。
またそのような場所は、自分で作り出してしまうものでもあり、無防備な姿を見せると犯罪する機会を与えてしまうのです。
今回は子供だけではなく、大人も真似できる防犯知識、情報をお伝えいたします。
防犯ブザーは鳴らせない
学校で配られる防犯ブザーは本当に役に立っているのでしょうか? まず子供は鳴らす鳴らさないの瀬戸際に立たされるわけではなく、犯罪者に甘言や詐言で騙されてついていくのです。
言葉巧みに子供を誘い出し、子供を安心してついていかせます。ストーリーを膨らませて、相手に安心をさせて子供自らついてこさせるようにします。
大人が簡単に詐欺で騙されるのと同じで、子供も簡単に騙されてしまいます。
護身術は時に逆効果
前提に犯罪者は何をするかわかりません。はじめは物を盗むつもりだけだったが、住民に見つかり殺害してしまった、という事件は多数ございます。
犯人はパニックになると、突拍子もない行動に出るのです。
例えば子供に護身術を教えそれを実行したとします。非力な子供が犯人に犯行を躊躇わせるほどの、ダメージが与えられるとは到底思えません。
逆上した犯人が子供に暴力を振るうということは、容易にありえます。
多目的トイレに子供を誘拐した犯人が、子供が大声を出そうとするので口を抑え続け、窒息死させたという事件もございました。
護身術や防衛が必ずしもいい結果に結びつかず、むしろ悪化させるということが実際にあるのです。
危険な公園と防犯を考慮した公園
大前提として、「入りやすく、見えにくい場所」というものが、犯罪が起こりやすい場所となっております。
今回は公園を例として、ご説明いたします。
危険な公園の例
画像のように公園と他の場所の境目に、高木や低木を活用している公園は大変危険です。
周りから見えづらく、しかも出入り口に境目もないので大変入りやすいです。
その中にトイレがあった際には更に危険な場所になります。トイレ誰でも入る事ができ、なおかつ周りから何も見えないので、危険な場所になります。
防犯を意識した公園
まず高木や低木をなくし、視認線をもたせます。アパートや戸建住宅からの視線もあるので、この中で犯罪を行うのは捕まるリスクが高まります。
入り口を狭くし、入りにくくします。なにか起こった際の逃走経路も限られてきます。
またベンチを道路方向と入り口に向けて設置します。これにより、保護者や散歩で立ち寄った大人たちが座ることによって、自然と公園外に目を向けることができます。
海外には公園の中を見る位置にベンチを置くのではなく、外向き設置することもありますが、子供が公園内で怪我をした際、または危険な行為をしている時に発見できない可能性もございます。
ブランコや砂場に小さな柵をつけることで、大人を入りにくくします。大人が入っていくのを、不自然な形にすることで、侵入を防ぎます。
歩きスマホは犯罪に巻き込まれる
歩きスマホは危険です、というのは人とぶつかることや交通事故に巻き込まれるだけではございません。
スマホに注意が行くため、尾行されていることに気づかないのです。
そのまま家まで行ってしまうと、犯人に中に入られるといった事件も実際にございます。
尾行されたと気づいたら
子供だけではなく、大人も注意しなければなりません。
もし何か変だなと思ったら次のように行動します。
歩く側を変える
右側に歩いていたら、左側へ。右側に歩いていたら左側へともし後ろの人がついてくるようであれば、110番をしましょう。
歩く速度を変える
しばらく速歩きしたり、少し小走りをしたりしても等間隔でついてくる場合は110番をしましょう。
安全な場所で止まる
安全な場所、例えばコンビニや飲食店などです。そのような場所で立ち止まり、電話をかけるフリをして待ち合わせの場所についたという旨の電話を大声でしましょう。それでも犯人が近くにいる場合は、110番をしましょう。
すぐに110番をしていいの?と思う方もいらっしゃいますが、何かがあってからでは遅いので、すぐにしましょう。
まとめ
大人も子供も同じように犯罪に巻き込まれる可能性がございます。
ですので、しっかりと場所に着目し、自ら危険な場所を作らないようにして、犯罪を未然に防ぐことが大切です。
防犯意識をしっかりと持ち、日頃から子供と危険な場所を確認するようにして、安全を守りましょう。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。