あなたの防犯常識はあっている?
暗い道に気をつけなさい
皆様は子供のころに、「暗い道に気を付けなさい」「知らない人についていったらいけないよ」など、教わったことがあるのではないでしょうか。
当たり前のように聞こえる、この防犯常識は本当にあっているのでしょうか。
例えば、空き巣・強盗は午後2時から4時までに行われることが多く、逆に深夜2時~4時まではその半分と呼ばれています。
知らない人というのは、かなり曖昧な境界線で、犯人が犯行に及ぶ前に当たり障りのない会話をしていたらどうなるでしょうか?
性犯罪や誘拐の犯罪も暗い場所ではなく、犯人は顔や性別を判別するために、正確には薄暗い場所での犯行が多いです。子供の事件は、夜間よりも日中に行われることが多いです。そもそも真っ暗な場所は少なく、どこにも街頭の一つや二つがあるのではないでしょうか。
このように、明るいから安全や、知っている人の境界線など、常識と言われている防犯知識は間違いや、ずれを生んでしまうことがございます。
人通りが多い場所は安全?
人通りが多いところを歩きなさい、とはよく聞く防犯常識の一つではないでしょうか。ですが、それは本当にそうでしょうか?
犯人の好む場所というのが入りやすく、見えにくい場所です。見えにくい場所というのは、立地もそうですが心理的な側面もございます。
スリを例にしましょう。強盗やひったくりとは違い、気づかれずに行動する必要があります。さらに、お金を持っていそうな人や、スリがしやすい人などを見つけるために、たくさんの人を見る必要があります。
人通りが少ないとわざとぶつかったり、手を触れることはかなり不自然になり、気づかれる可能性も高くなります。わざわざそんなリスクを負うよりも、人通りが多く獲物がたくさんいる繁華街や駅などに出没するのではないでしょうか。
誘拐犯はそんなことないのではないのか? という声もあるかもしれませんが、そんなことはございません。
ニュースでショッピングモールや、家電量販店などで犯行が行われたという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。駅前や繁華街で声掛けられるといった話もあり、人がたくさんいるからと言って、誘拐をしないといったことはございません。
ほとんどの犯人はわざわざ捕まるように犯行をしません。できるだけ捕まらないように、計画的に犯行に及ぶはずです。
傍観者心理
車の教習所で傍観者心理という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
例えば交通事故があった際に、周りに40人ほどの人がいる場合と、一人しかいない場合だったら、一人しかいない場合の方が助けに向かうといった心理です。
40人いる場合は、責任が1/40になり誰かがやるだろうといった心理が働くといったものです。これは日本に限られたものではなく、欧米でもこのような事が起こります。
人が多い場所ではそのような心理が働きやすく、不審者と思うどころかひとりひとりに関心が分散するため、認識すらしない場合が多々あります。
周りに数多くの人がいる中で子供が嫌がって駄々をこねている家族と、誘拐を嫌がる子供を連れ去る人をすぐに見分けられるでしょうか?仮に見分けられたとしても、すぐに通報したりするでしょうか?
人が多いということは、たくさんの目撃者がいるということではありますが、一人ひとりに目がいかないということでもあるのです。
人通りが多い場所から少ない場所へ
人通りとは常に多いわけではなく、時間帯や季節によって人通りも変わってきます。
確かに人がいる場所は、見えやすい場所ではあるため犯行を行うことを躊躇う犯人もいます。そういう犯人は、人通りの多い場所から尾行し、人通りが少ない場所へ標的が行った際に犯行に及びます。
危険な場所
見えにくく、入りやすい場所
大前提として、見えにくく、入りやすい場所は犯行が行われやすいといわれています。フェンスで囲まれた公園よりも、木々で囲まれた公園の方が見えにくく、入りやすい場所と言えます。
前述の通り、人が多いからと言って見えやすいというわけではありません。見えにくい場所というのは、心理面からも考えられます。
また犯行のしにくい場所というものもあり、そういったところも意識すると良いでしょう。
囲まれた住宅地
人通りが少ない場合にも、周りから見えやすければ犯行がしにくくあります。ブロック塀で囲まれた住宅街よりも、窓や玄関口が面している住宅街の方が、犯人は見える可能性を考慮して犯行を嫌がります。
ガードレールの無い道路
車の中に強引に連れ込むといった犯行の場合には、ガードレールや低樹木を嫌います。
このように犯行がしにくい場所を見極め、そして行いやすい場所では警戒を怠らないといったことが大事です。
単に人通りが少ない場所を気を付けるや、暗い道に気を付けるといった曖昧な表現は避け、どのような場所が危険で、どのような場所は犯行が起こりにくいかを判断する必要があります。
トイレ
男女問わず入れるだれでもトイレは非常に危険な場所です。あのような場所は入りやすく、見えにくい場所の典型と言えます。トイレ内にはカメラが仕掛けられない場所の一つであるため、中は無防備な場所の一つです。
子供を一人でトイレに行かせないことは、犯罪を未然に防ぐために絶対に必要なことでしょう。ショッピングモールなどの広い場所では、特に注意が必要です。
まとめ
トイレに関しては、防犯意識が特に低い場所の一つです。見えやすくすることが大変難しいので、犯人には格好の的と言えるでしょう。
常にそのようなことを意識して生活するのは、難しいかもしれませんが自分が行き来している場所はどうか考えてみるといいでしょう。
少し危ない場所だと思ったら、ルートを変えたり何かあった際にすぐ対応できる心構えをしたり、することが大切です。
大人なら、犯人にかみつくなどする行為は女性でも効果的にダメージを与えることができるので、頭の片隅に入れておいていいかもしれません。口をふさごうとしてきた手を、かみつくのは非常に有効です。
このように、犯罪が起こりやすい場所を頭に入れておくことは、自分の身を守るために大切なことです。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。