防犯カメラの設置は自分でできる?設置時の注意点も解説
「防犯カメラを自分で設置したい」「設置方法や気をつけるポイントを教えてほしい」などと考えていませんか。
詳細がわからず悩んでいる方は多いと考えられます。
一定の知識と技術があれば、防犯カメラを自分で設置することは可能です。
業者に依頼する場合に比べて、工事費などを抑えることが可能です。
本記事では、防犯カメラを自分で設置する方法や設置しやすい種類、設置時の注意点について解説します。
DIYを検討している方は参考にしてください。
以下の記事では、防犯カメラを設置する際に意識したいポイントや注意点をまとめています。あわせて参考にしてください。
関連記事:防犯カメラを設置する際のポイントと注意点を徹底解説!
防犯カメラの設置を自分で設置する
冒頭で説明した通り、防犯カメラは自分でも設置できます。
しかし、メリットとデメリットがあるため、詳細を理解してから検討を進めることが大切です。
ここでは、自分で設置するメリットとデメリットについて解説します。
メリット
防犯カメラを自分で設置する主なメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 設置にかかる費用を抑えやすい
- 工事日を調整しなくてよい
- 防犯カメラを自由に選べる
最も大きなメリットは、工事費や出張費がかからないため、設置にかかる費用を抑えられることです。
原則として、防犯カメラの代金のみで設置が可能です。
工事日を調整する必要がない点も、忙しい方にとってはメリットとなるでしょう。
防犯カメラが手元にあれば、空いた時間を活用できます。
デメリット
防犯カメラを自分で設置する主なデメリットは以下の通りです。
【デメリット】
- 環境や目的に合っている防犯カメラを選べない
- 専門的な知識・技術を必要とするケースが多い
- 設置に手間と時間がかかる
- ネットワークの設定に手間と時間がかかる
- 手元に工具がない場合は購入する必要がある
- 十分なサポートを受けられないケースが多い
防犯カメラには、さまざまな選択肢があります。
それぞれの特徴が異なるため、専門的な知識がないと適した製品を選ぶことが難しい場合があります。
設置に専門的な知識・技術を要するケースが多い点にも注意が必要です。
防犯カメラを購入したものの、配線やネットワークの設定を適切に行えず、正常に稼働しないことがあります。
また、自分で設置した場合は、設置後のサポートを受けることができないケースが多いと考えられます。
トラブルには自分で対処する必要があります。
業者に依頼するのがおすすめ
自分で防犯カメラを設置したい方は、以上のメリットとデメリットを踏まえて検討を進めてください。
専門的な知識がない方や工事の経験がない方には、業者に依頼することを推奨します。
以下のリスクが考えられるためです。
【想定されるリスク】
- よくわからないまま用途の異なる防犯カメラを購入する
- 適切な取付工事を行えずカメラが不安定になる
- 適切な取付工事を行えずカメラの角度を調整できない
- 適切な取付工事を行えずケーブルが露出する
- 撮影したいときに防犯カメラが作動しない
- 設置場所が原因で近隣とトラブルになる
- 自治体が設けているルールに違反してしまう
- 高所での作業中に転倒してケガをする
- 設置後に発生した不具合を直せない
原則として、防犯カメラの設置には専門的な知識と技術が必要です。
無理に自分で設置を行うと、購入した防犯カメラを使用できなくなる場合があります。
これらのリスクは、業者に設置を依頼することで簡単に回避することが可能です。
少しでも不安を感じる方は、業者への依頼を検討されると良いでしょう。
防犯カメラを自分で設置する手順
防犯カメラの基本的な設置手順は次の通りです。
【防犯カメラの設置手順】
- 設置場所を決定する
- 防犯カメラを購入する
- 配線を行う
- 設置場所にカメラを取り付ける
- 結線を行う
- 各種設定を行う
- 防犯カメラの動作を確認する
具体的な設置手順は、製品や設置環境によって異なります。
各ポイントについて解説します。
STEP1:設置場所を決定する
設置場所に適した防犯カメラや、設置に必要な工具は異なるため、まずは設置場所を決定します。
防犯カメラで撮影できる範囲はもちろん、柱の有無、壁の材質、配線の可否なども確認しておく必要があります。
STEP2:防犯カメラを購入する
予算、設置の目的、設置場所の環境を踏まえ、防犯カメラを購入します(必要に応じて工具も購入します)。
総額を把握してから、購入することが大切です。
プションなどにより、予想外の費用が発生することもあります。
防犯カメラの性能や機能は、設置の目的や設置場所の環境に合わせて選定します。
例えば、屋外に設置する場合は、屋外用の防犯カメラが必要です。
STEP3:配線を行う
電源ケーブル、同軸ケーブルなどの経路を確保します。
屋外に設置する場合は、PF管、PF管用のサドル(固定用の金具)などを使うと、配線をひとまとめにして保護できます。
PF管を使用しない場合は、接続部に融着テープを巻くなどして、防水対策を施す必要があります。
屋内の配線は、モールを使うとまとめられます。
配線を引き込む際に壁に穴を開けたくない場合は、エアコンダクトや換気口を利用できる可能性があります。
STEP4:設置場所にカメラを取り付ける
説明書に従い、設置場所にカメラを取り付けます。
基本的には、ネジなどを使用してブラケットを取り付け、その後カメラを固定します。
カメラをしっかりと固定できていることを確認し、角度を調整します。
STEP5:結合を行う
カメラと電源ケーブル、同軸ケーブルなどを接続します。
具体的には、カメラと電源コンセント、カメラとレコーダー、カメラとモニターなどの接続が必要です。
説明書を読み、確実に接続する必要があります。
STEP6:各種設定を行う
レコーダーのメニューから各種設定を行います。
専用のアプリをダウンロードし、スマートフォンと連携できる製品もあります。
具体的な機能は製品により異なりますが、スマートフォンから操作や映像の確認、再生ができる場合が多いです。
STEP7:防犯カメラの動作を確認する
最後に、防犯カメラが稼働していることを確かめます。
単に映像を確認するだけでなく、録画ができていることや各種機能が正しく動作していることを確認する必要があります。
問題がなければ、必要に応じて壁に開けた穴を防水パテで塞いでください。
防犯カメラを自分で設置する際の注意点
防犯カメラを自分で設置する際の注意すべきポイントを紹介します。
設置する場所に気をつける
防犯カメラの設置場所には、十分な注意が必要です。
カメラが隣家の敷地を映してしまうと、監視されているなどの誤解を招く恐れがあります。
防犯カメラで撮影された個人の画像は、「個人情報の保護に関する法律」により個人情報として保護の対象となります。
必要な映像を撮影でき、トラブルを招かない場所に設置することが大切です。
電源を確保する
電源コンセントが近くにない場合は、何らかの方法で電源を確保する必要があります。
具体的な方法として、延長コードの利用が考えられます。
延長コードを利用する場合は、長さだけでなく安全性を確認することが大切です。
電源コンセントの増設には、電気工事士第二種の資格が必要です。
自宅であっても、無資格で行うことは法律で禁止されています。
増設を希望する場合は、専門の業者へ相談してください。
設置後のメンテナンスを怠らないようにする
防犯カメラ設置後は、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると、クリアな映像を撮影できなくなったり、防犯カメラの寿命が短くなったりする恐れがあります。
基本的なメンテナンスとして、以下の取り組みが挙げられます。
【メンテナンス】
- カメラの清掃
- 動作の確認
- 取付部の確認
- 配線の確認
- 録画データのバックアップ
不具合を発見した場合は、速やかに対処することが重要です。
ガイドラインに沿って適切な手続きを行う
一部の自治体は、防犯カメラの設置や運用に関するガイドラインを設けています。
例えば、大阪市は「カメラ設置の表示」「管理責任者の指定」「画像データの保存・扱い」「苦情処理」などに関するルールを定めています。
ガイドラインが設けられている場合は、所定の手続きを経てから設置する必要があります。
出典:大阪市「防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン」
https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/cmsfiles/contents/0000107/107069/guideline.pdf
自分で設置しやすい防犯カメラの種類
防犯カメラにはさまざまな種類があります。
ここでは、自分で設置しやすい防犯カメラについて紹介します。
ネットワークカメラ
インターネットと接続できる防犯カメラです。
カメラにIPアドレスが割り振られているため、IPカメラとも呼ばれます。
ネットワークカメラは、大きく以下の2種類に分かれます。
【ネットワークカメラの種類】
- 有線LANで接続するタイプ
- 無線LANで接続するタイプ
ネットワークカメラの主な強みは、配線を簡素化できることです。
LANケーブルから電力供給が可能なものもあります。
通信環境を確保すれば、場所を問わず映像を確認できる点も魅力です。
トレイルカメラ
熱を感知して自動で撮影を開始するカメラです。
鳥獣被害対策だけでなく、防犯対策としても活用されています。
主な特徴は、野外での使用を想定しており、雨や雪に強く、乾電池やソーラーパネルを電源としている点です。
また、SDカードに撮影データを記録するため、通信環境を確保できない場所でも設置できます。
専門的な知識がない方でも、自分で設置しやすいカメラと言えるでしょう。
ただし、原則として遠隔地から映像を確認することはできません。
ワイヤレスカメラ
ネットワークカメラのひとつです。
名称からわかる通り、LANケーブルを使用せずにインターネットに接続できます。
配線工事を必要としない点が強みです。
電源を確保できない場合は、内蔵バッテリーで稼働するワイヤレスカメラを選ぶと良いでしょう。
ただし、充電方法や駆動時間を確かめておく必要があります。
自分で防犯カメラを設置する際にもらえる補助金とは?
一部の自治体は、防犯カメラの購入および設置にかかった費用に対して補助金を支給しています。
補助の対象、補助対象経費、補助金の額などはケースにより異なります。
利用したい方は、防犯カメラを購入する前に、詳細を確認しておくことが重要です。
補助金に関する情報は、自治体の公式サイト、自治体の窓口などで確認できます。
防犯カメラは自分でも設置できる
本記事では、防犯カメラを自分で設置する方法について解説しました。
一定の知識と技術があれば、防犯カメラを自分で設置することは可能です。
主なメリットとして、設置にかかる費用を抑えられる点が挙げられます。
そのほかにも防犯カメラを設置する際のポイントや注意点を以下の記事でまとめて紹介しています。
気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:防犯カメラを設置する際のポイントと注意点を徹底解説!
不安を感じる方は、防犯カメラ設置のフリーウェイズネットワークへご相談ください。
防犯カメラの数や位置のご提案から、防犯カメラの設置、設置後のサポートまで対応させていただきます。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。