防犯カメラの歴史と未来
防犯カメラの歴史と未来についてご紹介します。急速なスピードで技術革新が行われており、今まで導入コストがネックだった防犯カメラは、どんどんと値下げをしております。
今回はそうなるに至った歴史について、また、どのような技術があるのかをご紹介したいと思います。
1933年【世界初の防犯カメラはイギリス】
世界初の防犯カメラは1933年のイギリスと言われております。イギリスは現在でも、防犯カメラ大国として有名です。
日本では1968年に防犯カメラが普及され始めました。当時は防犯カメラではなく監視カメラと呼ばれていたそうです。
また防犯カメラはテレビ放送などの技術革新(映像・通信技術等)があり、その技術を活用し、防犯カメラの制作が進みました。
当時は動画での撮影ではなく、静止画像を連続して撮影しておりカメラ自体の劣化も早く何度も使うと画像の質が悪くなってしまうという物でした。
防犯カメラは大変高価な物で現在のように手軽に購入出来る物ではありませんでした。
1970年代【ATMを監視するために】
1970年代になると1969年に導入されたATMのキャッシュディスペンサー(自動現金預払機)を監視する目的で監視カメラの導入が進みましたが、カメラの精度は現在より優れてはいなかったようです。
録画機能はなく、リアルタイムで監視するカメラでした。この頃の防犯カメラはファイバースコープレンズもCCDカメラも普及されておらず防犯カメラというのはとても大掛かりのものでした。
1980年代【防犯カメラの一般化】
1980年代になると防犯カメラや監視カメラの存在は一般化になってきました。
カラーでの撮影も可能となったのはこの頃です。
銀行や証券会社の窓口に導入されていた防犯カメラも、商業施設等にも導入されるようになり、複数のカメラを同時にモニタールームで行う事が出来る大規模監視システムも普及し始めました。
1990年代【防犯意識が増加】
1990年代になると空き巣等による被害が増加した為、防犯への意識が高まった事からマンションや自宅でも、防犯カメラの導入が一気に進みました。
また、1996年に世界初のIPカメラがアクシスコミュニケーションズから発売されました。
IPカメラはカメラ側で映像をデジタル方式にエンコードしてLANケーブルおよびインターネットを通じてネットワークビデオレコーダーに遠隔ストリーミングして保存する事が出来るという点から小売りチェーン店や企業に向けに発展していきました。
現在では街やお店、戸建住宅等あちらこちらで見掛ける防犯カメラですが、このようにカメラが一般化となったのはその機能と価格や犯罪抑止力など防犯カメラが持ち合わす力が大きいからでしょう。
スマートフォンの普及によりスマートフォンを防犯カメラに出来るアプリの開発が進み防犯カメラにも活用出来るようになった事で一般家庭でもお手頃な値段で購入する事が出来るようになったからです。
防犯カメラの未来
これからは防犯だけではなく、様々なデータを取るために設置するという業者が増えてくるのでは無いかと思います。
例えば、顔認証カメラによるマーケティングです。
入り口付近にAIを搭載した通称「AIカメラ」を設置し、時間帯による人の動きや、年齢・性別などをデータ化するというものです。
狭い店舗では魚眼レンズを使い、人の出入りをヒートマップでデータ化することも可能です。
ですが、これには個人を特定できるほどの力を持っているため、使用用途や保存期間を明記しないと思わぬトラブルになる可能性がございます。
要注意人物をお知らせ【書店での活用】
書店での万引は深刻な問題だと言われております。1冊に付き粗利が大体20%だと言われており、1冊でも万引被害にあうと、単純計算で5冊分にも相当します。
また、フリマアプリの影響で高く換金できることが容易になり、非常に深刻な問題となっております。
AIカメラを駆使して、要注意人物が来た際に店員だけがわかるアラームの設定をすることにより、すぐに体制を整えることができます。
また万引き犯のデータが集まることができます。来店回数や格好など、今までイメージしていたものがデータにより可視化されます。
ですが、店員が話しかけ巡回することで、店内に縄張り意識もたせることは大事です。
防犯カメラだけではなく、人の力でも防犯をすることが、犯罪を未然に防ぐ重要なポイントです。
またAIカメラを使わなくても、インターネットを通じアプリで映像を確認することができます。
レジにタブレット端末を置いておけば、レジ作業をしながらいつでも映像を確認することが可能です。
まとめ
初めは映像技術が発達しておらず、価格も高く機器も大規模なものでした。ですが、現在コストも下がり、比較的導入がしやすくなっております。
数々の防犯カメラが世に出回ることになったので、様々なニーズに応えられるようになってはいるものの、消費者は逆に迷ってしまうかもしれません。
技術がどんどんと発達し、人間の目以上に様々なものを見ることができるようになった、AIカメラ。
便利な技術も使うのは我々人間ですので、使い方を間違えれば大変な問題にもなりかねません。
しっかりと我々が管理し、使用していくことにより、より安全な未来が見えてくるでしょう。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。