【2025年最新】おすすめの防犯カメラ19選!屋外・屋内用の選び方を徹底解説

防犯カメラにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
その中から用途や設置場所に合ったものを選ばなければなりません。
「どの防犯カメラを選べばよいのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで、防犯カメラの購入を考えている方のため、屋外・屋内用それぞれおすすめの製品を紹介します。
各タイプのメリット・デメリットや、購入前に押さえておきたいポイントも含めて紹介するので、ぜひご覧ください。
おすすめの防犯カメラ19選!屋外・屋内用を紹介
防犯カメラを選ぶ際、まずはどのようなタイプにするか考えなければなりません。
大きく分類すると、ネットワークカメラ、アナログHDカメラ、HD-SDI、アナログカメラなどの種類があります。
それぞれの特徴とメリット、デメリット、製品事例を紹介します。
ネットワークカメラ(IPカメラ)
ネットワークカメラは、IPカメラとも呼ばれるものです。
防犯や監視などの目的で非常に広く活用されているタイプで、コンピューターとカメラが一体化しています。
単独でインターネットに接続可能なタイプであり、機器そのものにIPアドレスが割り振られているのも特徴です。
防犯用だけではなく、ペットの見守り用として使われることも増えています。
Webカメラと混同されることがありますが、一般的なWebカメラにはコンピューターが内蔵されていません。単独では動かず、パソコンに接続して使用するのがWebカメラです。
ネットワークカメラの場合は、Webカメラよりも広い用途で使用できます。
ネットワークカメラ(IPカメラ)のメリット
カメラ本体にコンピューターが内蔵されており、独立してインターネットへの接続が可能です。
そのため、離れた場所からパソコンやスマホでカメラの映像を確認できます。
また、インターネットを経由する形で録画データの保存ができるのも大きなメリットといえるでしょう。
製品の種類によっては、ただ映像を閲覧するだけではなく、スマホやパソコンを用いて離れた場所からカメラの操作が可能です。
たとえば、カメラの位置を操作したりズームしたりできるので、さまざまな用途で活躍してくれるでしょう。
従来のアナログカメラは接続するのに複数のケーブルを使用するものが一般的です。
ですが、ネットワークカメラの場合は1本のLANケーブルで使用できるものが多いのもメリットといえるでしょう。
ハブを使用すれば、複数のカメラを設置する場合でも配線を1本に集約できるので、配線が複雑になってしまうこともありません。
サーバー録画やNASと呼ばれる記憶装置に保存をするNAS録画のほか、クラウド録画が可能な製品も増えてきました。
複数の方法から選択可能であるため、目的に合わせて選べるのもメリットです。
ネットワークカメラ(IPカメラ)のデメリット
基本的にLANケーブルを使用してルーターなどの機器に接続して使用することになります。
そのため、ネットワークカメラだけではなく、ネット環境が必要です。
現在ネット環境がない場合は、事前に契約しなければ利用できません。
それから、サーバー録画を選択する場合は、サーバーの用意のほか、保守、メンテナンスが必要です。
このあたりは専門的な知識が必要なので、難しいと感じる方もいるでしょう。また、データ容量が増えた場合は増強して管理していかなければなりません。
確実に保存しておかなければならないデータの場合、NAS録画を選択するケースではHDDが故障したときに備えて、複数のHDDに同時保存するミラーリングも必要です。
クラウド録画については別途クラウド録画サービスへの申し込みが必要であり、一般的には月額制で利用料が発生します。
インターネット通信料のほかにクラウド利用料がかかることを押さえておきましょう。
また、映像にタイムラグが発生することがあるのもデメリットです。
それほど大きなラグが起こるわけではありませんが、用途によっては困ってしまうケースも考えられるので、注意しましょう。
インターネット回線を利用したカメラということもあり、ネット環境が不安定になった場合は映像が乱れることもあります。
ネットワークカメラ(IPカメラ)の製品事例
実際にネットワークカメラにはどのような製品があるのでしょうか。
ここでは、フリーウェイズネットワークが取り扱っているネットワークカメラ(IPカメラ)製品について紹介します。
屋外用ビューレットカメラ HLC-7BKD
バリフォーカルレンズと呼ばれる焦点距離の調節が可能なレンズを採用したカメラです。
拡大や縮小を得意としています。
解像度は1920×1080、36fpsです。iPhoneのほか、Android OSのスマートフォンに対応していることから、外出先から接続して確認したい場合にも適しています。
ネットワークカメラは、回線が不安定になると録画できない恐れがあります。ですが、こちらの製品はそういった場合に備えて本体のSDHCスロットに録画が可能です。
IR照明付ドームカメラ HLC-1NKD
バリフォーカルレンズを搭載したタイプのネットワークカメラです。
解像度は1920×1080、30fpsで、iPhoneとAndroid OSのスマホに対応しています。
ドーム型のカメラであり、コンビニやビルなど、さまざまな場所で目にするタイプです。
一般的なカメラに比べて目立ちにくいため、空間に溶け込むデザインのものを選びたい場合に向いているでしょう。
カメラ自体も本体に隠れていることからレンズが向いている方向がわかりにくく、広い範囲に防犯効果を与えられます。
BOXカメラ HLC-36EM
CS MOUNTレンズ搭載のカメラです。
マウント(MOUNT)とは、カメラ本体とレンズを装着する部分の規格のことをいいます。
ネジを使ってカメラとレンズを固定するスクリューマウントである「Cマウント」よりも小型なのがCSマウントです。
Cマウント規格のカメラよりも少し小さめのものを選びたい場合に向いているでしょう。
こちらもiPhone・Android OSのスマホに対応しています。
解像度は1280×800、イメージセンサは1/4型で、重さは400グラムと他のカメラと比較して軽めなのが特徴です。
BOXカメラ HLC-81ED
レンズはBOXカメラ HLC-36EMと同様のCS MOUNTです。
こちらはイメージセンサが1/2.7型、解像度が1920×1080となります。
ネットワークカメラの中でもBOX型のものを導入したいと考えていて、BOXカメラ HLC-36EMよりも解像度に優れたものを選びたい場合に向いている製品です。
iPhone・Android OSのスマートフォンに対応しています。
BOXカメラはいかにも防犯カメラといえる見た目をしているので、警戒させる目的で使用するのに適しています。
BOXカメラ EV8180U
こちらもBOX型のカメラです。
レンズにはCS MOUNTが使用されており、イメージセンサはHLC-81EDと同様に1/2.7型です。
重さはHLC-81EDよりも若干軽いのですが、大きな特徴として解像度の高さが挙げられます。
2592×1920と高解像度となっているので、画像の繊細さを求める場合にぴったりなタイプです。
また、夜間撮影に適したDay&Night機能が搭載されています。
高解像度なので、夜間の車両ナンバー監視用でも活躍するカメラです。
アナログHDカメラ(AHDカメラ)
アナログHDカメラはAHDカメラとも呼ばれる種類です。
防犯カメラは、高価なほど性能が優れているのが一般的とされていました。
しかし、アナログHDカメラは費用を抑えながらも高画質さを実現しています。
そのため、導入を検討しやすい種類ともいえるでしょう。
カメラのほかにレコーダーが付属するタイプです。
AHDレコーダーの中には既存のアナログカメラを接続可能なものもあります。
従来のアナログカメラは、現在主流とはいえません。
これは、低画質であることや、古くに導入されたものは劣化が進んでいることが大きな理由です。
現在アナログカメラを使用している場合は、アナログHDカメラへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
アナログHDカメラ(AHDカメラ)のメリット
すでにアナログカメラのシステムを導入している場合は、そこで使用していた電源・映像ケーブルの再利用が可能です。
そのため、すべてを新調しなければならない場合と比較してコストを抑えられます。
デジタルカメラを新規に導入する場合は費用がかかりすぎてしまうことに悩んでいる方にとっても選択肢の一つとなるでしょう。
現在設置しているアナログカメラを取り外し、アナログHDカメラを設置する形で使用できます。
こういった対応が可能な場合は設置する際の工事期間を短縮できるのもメリットといえるでしょう。
ネットワーク接続ができるので、遠隔監視でも活躍します。
また、200万画素以上の高解像度モデルもあるので、高画質での撮影が必要な場合にも向いている種類です。
たとえば、不審者の顔や車のナンバーをはっきり映せるカメラを導入したい方に適しています。
LANケーブルを使ってデジタル信号を伝送する場合は、100メートルを超えると難しくなりますが、アナログHDカメラの場合は500メートルも対応可能です。
そのため、広い敷地で設置して使いたいといった用途にも適しています。
アナログHDカメラ(AHDカメラ)のデメリット
長距離配線も可能ではありますが、距離によっては映像が劣化してしまうことがあります。
また、各カメラからレコーダーまではそれぞれ配線でつなぐことになるので、何十台も導入するようなケースには向いていません。
レコーダーに関してはアナログカメラ用のものではなく、アナログHDカメラ用のものを使用する必要があります。
これは、アナログHDカメラがデジタル信号とアナログ信号を変換するタイプの特殊な規格であることが理由です。
アナログカメラから買い替えを検討している場合は、レコーダーの準備も忘れないようにしておきましょう。
それから、まだ防犯カメラを設置しておらず、新規で導入する場合は同軸ケーブルも設置されていないことになるはずです。
こういったケースでは新たに同軸ケーブルを設置しなければなりません。
そのための時間や費用が必要になります。
ワイヤレス通信ができないのもデメリットといえるでしょう。
また、LANケーブルを使用したデジタル信号の伝送と比較すると確かに長距離伝送が可能です。
ただ、伝送させたい距離が500mを超える場合はその他の方法を検討していかなければなりません。
アナログHDカメラ(AHDカメラ)の製品事例
アナログHDカメラの新規導入を検討しているのであれば、どのような製品があるのか確認していきましょう。
ここでは、フリーウェイズネットワークが扱っているアナログHDカメラ(AHDカメラ)の製品事例について紹介していきます。
IR照明付 アナログHDカメラ CA-674
イメージセンサは1/2.7型でSONYセンサーを使用しています。
解像度は1920×1080と高いので、細部まで映像の確認が必要な場合にも向いているでしょう。
最大500万画素です。
パソコンからだけではなく、スマホやiPadからでもデータの確認ができます。
屋外設置も可能なタイプで、防塵防水規格でいうとIP66に該当します。
詳しくは後述しますが、この「66」とは、それぞれ防塵性能と防滴性能のレベルです。
0~6まである防塵性能のうち6、0~8まである防滴性能のうち6であることを意味しています。
強風によって発生した粉塵は内部に入らず、台風などの激しい雨でも浸水の恐れがありません。
IR照明付 アナログHDカメラ CA-3096
こちらもイメージセンサは1/2.7型でSONYセンサーを使用している製品です。
防水タイプの製品となっているので、屋外でも使用できます。
最大500万画素で、スマートフォン、iPad、パソコンからでも映像の確認が可能です。
IR照明付 バンダルドーム型アナログHDカメラ SVD-T13MA2812-IR
イメージセンサは1/3型、高解像度のSony CMOSセンサーです。
130万画素となっています。
水平解像度850本(850TVL)相当を実現しました。
この水平解像度とは、ディスプレイ上で水平方向にどの程度高精度表示ができるかを表したものです。
バンダルドーム型とは、耐衝撃性に優れたタイプのカメラのことをいいます。
たとえば、防犯カメラにいたずらされて壊されてしまった経験がある場合などは、耐衝撃性に優れたものを利用すると良いでしょう。
仮にカメラが衝撃を受けたとしても本体の故障リスクを抑えられます。
BOX型アナログHDカメラ SSC-T13MA
イメージセンサは1/3型、高解像度Panasonic CCD(960H)です。
水平解像度は700本(700TVL)相当となっています。
防犯カメラらしい見た目の製品を探している場合に向いているでしょう。
IR照明付 ドーム型アナログHDカメラ SDC-T13MA2812-IR
上記で紹介済のSVD-T13MA2812-IRと同様に、イメージセンサは1/3型、高解像度のSony CMOSセンサーです。
SVD-T13MA2812-IRとは外形寸法が異なります。
SDC-T13MA2812-IRの方が小型なので、コンパクトなタイプを選択したい場合に向いているでしょう。
水平解像度はSVD-T13MA2812-IRと同じく850TVLです。
HD-SDIカメラ
もともと、業務用放送局のハイビジョン設備で使用されていた信号規格であるHD-SDIを利用しているのが、HD-SDIカメラです。
HD-SDIとは「High Definition Serial Digital Interface」の略です。
地デジ放送と同等の高解像度の監視映像が得られるため、画質を重視する用途で活用したい場合に向いています。
すでにアナログカメラを設置していて同軸ケーブルを導入済みであれば、それを利用することも可能です。
同軸配線を行う規格の中でも特に高画質な種類を選びたいという方は、こちらのHD-SDIカメラが向いているでしょう。
多くの国内外メーカーから製品が販売されていることもあり、選択肢が多い種類の防犯カメラともいえます。
HD-SDIカメラのメリット
大きなメリットとして、非常に画質が良いことが挙げられます。
たとえば、映像を拡大した際、アナログ防犯カメラの場合はぼやけて見えにくくなってしまうことがありますが、そういったこともありません。
通常のカメラだと見えにくくなるナンバープレートや人の顔なども拡大でしっかり確認できます。
防犯カメラを設置していても、画質が荒いために重要な証拠や情報にならなかったということは、珍しいことではありません。
そういったトラブルを防ぎたい場合にも向いています。
たとえば、お客様から「レジで受け取ったお釣りの金額が違う」などのクレームが寄せられた時、HD-SDIカメラで録画をしておけば金銭トレーを拡大表示するなどして確認が可能です。
フルHD映像の伝送を非圧縮で行えることや、ノイズ耐性があるのも特徴です。
また、導入の際に既設のアナログカメラの同軸ケーブルが利用できればその分コストを抑えられるのもメリットといえるでしょう。
製品の選択肢が多いので、自社の用途に合ったもの、理想に近いものを選べるのもメリットです。
HD-SDIカメラのデメリット
非常に高性能なタイプのカメラではありますが、その分、導入のためにかかるコストが高くなってしまいます。
何台もまとめて導入するの難しいケースも出てくるでしょう。
また、高画質の映像を録画することになるため、データ容量が大きくなってしまうのはデメリットです。
録画を保存するための容量が多く必要になるため、大容量のHDDを確保しなければなりません。
それから、既設のアナログカメラの同軸ケーブルをそのまま利用できると紹介しましたが、これは衛星放送と同じ5CFB規格の同軸ケーブルを使用していた場合です。
アナログカメラの場合は5CFB規格ではなく3C2Vを使用していることもありますが、この場合は新たに5CFBにて通線しなければなりません。
注意しておかなければならないのが、他の種類と比較すると対応できる配線距離が短いことです。
これは、HD信号が高周波で減衰しやすい特徴を持っているためといえます。
一般的には100メートル以内での使用を検討すると良いでしょう。
それを超える場合は中継器を追加して延長するなどの工夫が必要です。
こういった対策をとらず配線距離を長くしてしまった場合は、せっかくのHD-SDIが持つメリットである高画質の利点を活かせないことがあります。
HD-SDIカメラの製品事例
HD-SDIカメラは他の種類のカメラと比較すると高額です。
そのため、導入する製品は慎重に選びましょう。
ここでは、フリーウェイズネットワークが取り扱うHD-SDIカメラを紹介していきます。
BOXカメラ SSC-T20NS
BOXカメラ SSC-T20NSは、FULL HD対応のHD-SDIカメラです。
ソニー製のCMOSイメージセンサである「Exmor」を搭載しています。
ソニー独自の技術によって誕生したCMOSセンサーであり、高い解像力が魅力です。
また、低ノイズ化されていることから、できるだけノイズが少ないものを選びたい場合に向いているでしょう。
解像度は1920×1080(1080P)です。
また、日中はカラーで、夜間は自動で白黒撮影に切り替え暗い場所での撮影を可能とするデイナイト機能が搭載されています。
IR照明付ビューレットカメラ SBC-T20NS2810
F2.8-10mm DC drive Lensを搭載した防犯カメラです。
解像度は1920×1080、200万画素となっています。
こちらにも前述したソニー製のCMOSイメージセンサ「Exmor」が搭載されているので、低ノイズのカメラを探している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、デジタルワイドダイナミックレンジ(D-WDR)機能が搭載されています。
これは、γ(ガンマ)補正によって明暗差があっても鮮明に映し出せる機能のことです。
こういった機能が必要な場合もチェックしてみてはいかがでしょうか。
ドーム型カメラ SDC-T20NS2810
解像度は1920×1080、最大200万画素の防犯カメラです。
高精細な映像を記録できるので、より鮮明な監視を行いたい場合に向いているでしょう。
ドーム型カメラということもあり、レンズがドームに覆われています。
防犯カメラを設置したいものの、一般的な防犯カメラの場合は威圧感があるため避けたいと考えている場合に向いているでしょう。
ドーム型 SDC-T20NP2810IR
SDC-T20NS2810と同じくドーム形の監視カメラです。
解像度は1920×1080、最大200万画素となっています。
こちらには、赤外線照明がついているのが特徴です。
赤外線照明は、真っ暗な空間であっても赤外線の力で鮮明に撮影できる特徴を持っています。
暗い環境での使用を想定している場合は、赤外線照明が搭載されているものを選ぶと良いでしょう。
ただし、どのカメラにもいえることではありますが、撮影可能な範囲は赤外線の光が届く範囲のみとなります。
アナログカメラ
防犯カメラといえば、アナログカメラを指していた時代もありました。
アナログカメラは、同軸ケーブルを使用したカメラであり、「closed-circuit television」を略してCCTVとも呼ばれています。
たとえば、ビデオデッキを使用したものは昔から使われてきました。
近年はHDDに録画するシステムを搭載したものが主流となっています。
非常にシンプルな機能性なども特徴です。
近年はネットワークカメラが主流であることから、昔ほどアナログカメラは見かけなくなりました。
ですが、いまだ需要のある種類です。
どのようなメリットとデメリットがあるのか確認したうえで適しているか判断しましょう。
アナログカメラのメリット
大きなメリットとして、コストパフォーマンスが良いことが挙げられます。
できるだけ安く防犯カメラシステムを導入したいと考えている場合にも向いているでしょう。
また、安いからといってほとんど使い物にならないといったこともなく、画質や機能もある程度は兼ね備えているのがメリットです。
カメラの種類によってはコマ落ちしてしまうことがありますが、インターネット経由ではなく同軸ケーブルで直接接続することもあり、映像が安定しています。
常に警戒して監視しなければならないケースなどでも適しているでしょう。
それから、比較的簡単に設置できるのもアナログカメラのメリットです。
同軸ケーブルを用意したら、あとはカメラとモニターを接続するだけで設置できます。
設置においてデジタル操作が必要なものや、専門的な知識がなければ扱いにくいタイプの防犯カメラは避けたいという方にもぴったりです。
何かエラーが出た場合、複雑なシステムを搭載した防犯カメラだと原因の特定に時間がかかることがあります。
アナログカメラの場合はシンプルな機能性であるからこそ原因を特定しやすく、すぐに復旧しやすいのもメリットといえるでしょう。
アナログカメラのデメリット
デメリットとして押さえておきたいのが、導入には工事が必要だということです。
配線工事が行われることになるので、そのために壁に穴を開けることもあります。
また、屋外に設置する場合、配管に通して配線しなければならず、個人で対応はできません。
専門業者に依頼することになります。
工事費用や、工事にかかる期間をよく確認しておきましょう。
それから、アナログカメラはそれほど映りが悪いわけではないのですが、これは選択する製品によって異なります。
30万画素程度の製品を選択した場合は詳細に確認したい部分が見えにくく、防犯カメラとしての役割を果たさないこともあるでしょう。
何か被害などのトラブルがあって証拠として提出した場合、映像が荒くて証拠として認められない可能性もあります。
中にはアナログカメラであっても画素数が高いものもあるので、用途に合わせて選ぶことが重要です。
設置できるカメラの数には上限があるので、このあたりには注意しておきましょう。
防犯カメラを大量に導入することになり、できるだけ安いものを探しているといった場合は上限をオーバーしないか確認が必要です。
アナログカメラの製品事例
アナログカメラは販売されている製品も種類が豊富です。
各製品の特徴を確認したうえで導入を検討していきましょう。
フリーウェイズネットワークでは、以下のようなアナログカメラを取り扱っています。
IR照明付デイ&ナイト バンダルブルーフドームカメラ DC-NY10 WC2810DN
2.8-10mmサイズのレンズを搭載しているカメラです。
IR照明付とは、赤外線のことです。
暗い環境を明るく映さなければならない場合に向いています。
また、昼間はカラーで撮影し、夜間に暗くなると自動で白黒撮影に切り替えて撮影感度を上げるデイ&ナイト機能が搭載されているのも特徴です。
製品名についている「バンダルプルーフ」とは、耐衝撃性のことです。
悪意を持った人が監視カメラを発見した場合、バットで殴るなどして壊されてしまう可能性もゼロではありません。
そういった場合もバンダルプルーフカメラであれば故障のリスクを抑えられます。
IR照明付デイ&ナイト ビューレットカメラ BA-NY10IR
解像度48万画素のアナログカメラです。
ビューレットカメラとは、街中などでも多く見られる箱型のカメラのことをいいます。
重さは1,000gで、いかにも防犯カメラらしい見た目をしているため不審者に警戒心を抱かせたい場所での設置に特に適しています。
ハウジングと呼ばれる専用のケースにカメラが内蔵されている形となっており、防水性や耐久性を高めることが可能です。
IR照明付デイ&ナイト ドームカメラ DE-NY10WC/WT2506DN
解像度48万画素のアナログドームカメラです。
IR照明(赤外線照明)が搭載されており、暗闇でも撮影が可能です。
防犯対策にはもちろんのこと、野生動物の観察目的で使用されることもあるようです。
夜の倉庫内など、光の少ない環境で使用するのにも適しています。
ドームカメラということもあり、ビューレットカメラのような防犯カメラらしい見た目のものよりも空間に溶け込むものを選択したいと考えている場合にも向いているでしょう。
デイ&ナイト ボックスカメラ CR-NY10DN
デイ&ナイト機能を搭載したアナログカメラです。
日中はもちろん、夜間も撮影を行いたい場合に向いています。
解像度は48万画素ということもあり、精細な映像の撮影が可能です。
BOXカメラ SSC-THP
イメージセンサに1/3型、高解像度Panasonic CCD(960H)を採用したカメラです。ボックスカメラで見た目がスッキリしています。水平解像度は700TVLです。
防犯カメラの機能
防犯カメラにはどのような機能が搭載されているのか押さえておきましょう。
選択する製品によって特徴が大きく異なります。
そのため、防犯カメラを購入する際は、必要な機能が搭載されているかよく確認しておかなければなりません。
主な機能は以下のとおりです。
夜間撮影対応
夜間の警戒も強めたいと考えている場合、必須になるのが夜間撮影対応機能です。
夜間撮影機能がないと、暗い場所では鮮明な映像を撮影できません。
赤外線撮影機能が搭載されているものは、光量が少ない暗闇であっても不審者の顔や車のナンバーなどをしっかりととらえます。
特に、日中は人の目があるものの、夜遅い時間帯や真夜中、明け方となると、なかなか警戒し続けられないケースも多いでしょう。
何かトラブルが起こった際に目撃者も少なく、不審者の特定につながらないこともあります。
一方、防犯カメラであれば人が寝ている時間帯でも24時間稼働して不審者やトラブルをとらえることが可能です。
何かあった際、警察に被害届を出す場合も証拠として活用可能な映像が撮影できるでしょう。
また、夜間の警戒をさらに強めたいと考えているのであれば、センサーライトが搭載されているものを選ぶのがおすすめです。
センサーライトが反応するタイプなら、不審者への警戒を促せます。
反対に、撮影していることを不審者に気づかれたくない場合は、センサーライトが搭載されていないものを選びましょう。
赤外線は不可視光線と呼ばれ、人の目では見えません。
そのため、周辺を明るくすることなく映像を撮影できます。
近年は、少ない光量でもカラー映像を撮影できるカメラもあるので、用途に合わせて適切なものを選びましょう。
動体検知機能・威嚇機能
動体検知機能がついている防犯カメラであれば、周囲の動きを感知した時のみ自動で録画を行います。
この機能により、不要な録画を防げます。
24時間稼働させているのと比較して必要な電力量も少なく済むので、電源に接続せずに使用するバッテリータイプや乾電池タイプの防犯カメラについていると特に便利な機能といえます。
また、撮影した映像を確認する際、常時撮影タイプだと何も起こっていない時間帯の映像もチェックしなければなりません。
動体検知機能がついていれば、何かあったときのみ撮影されることになるので確認時の効率も良いといえるでしょう。
動体検知機能が搭載されている防犯カメラの中には、動きを検知した際にアラームを鳴らして威嚇できるものもあります。
単純に「防犯カメラで証拠となる映像撮影したい」という目的ではなく「不審者を驚かせ、犯罪を防ぎたい」と考えている場合は威嚇機能が搭載されているものを選びましょう。
これは人間に対してだけでなく、動物に対しても有効です。
畑を荒らすイノシシや鹿、熊などの害獣対策としても活躍します。
屋外で使用する場合は、防水・防塵機能に優れているものを選びましょう。
スマホ連動機能
スマホ連動機能がついている防犯カメラを選べば、何かあったときにすぐに通知を受け取ることができます。
また、外出先であってもリアルタイムに映像を確認できるのが特徴です。
スマホを通してカメラの設定変更や録画データの確認ができるものを選んでおけば、何かトラブルが起こった際に即座に対応できます。
スマホを使い、スピーカーから話しかけられるものもあるので、用途に合ったものを選びましょう。
防犯目的はもちろんのこと、見守りカメラとしても活用されています。
たとえば、外出中にペットがいたずらをしていた場合はカメラから音声で叱ることによりいたずらを食い止めることができるでしょう。
介護者の見守り目的や、子どもが帰宅したか確認する目的で使われているケースもあります。
ただし、夜間撮影に対応していない製品の場合は明るい時間帯しか利用できないので注意しておきましょう。
それから、スマホ連動機能が搭載されている防犯カメラの多くは、Wi-Fiを接続して利用するようになっています。
Wi-Fi接続タイプは難しい配線作業が必要ないため、初めて防犯カメラを導入したいと考えているものの、設置方法が難しいものは避けたいという方にもぴったりです。
録音機能
映像の録画だけではなく、高性能録音が可能なものを選ぶと音声も確認できます。
たとえば、不審者が侵入した際、仲間と何か話をしていれば、その音声が重要な証拠になることもあるでしょう。
映像だけでは確認できないことも多々あるので、より防犯性を高めたいと考えている場合は録音機能がついているものがおすすめです。
カスタマーハラスメント対策として取り入れるのも良いでしょう。
クレームの中には「言った」「言わない」で揉め事が発生してしまうことも多く、こういった場合、録画だけでは判断できません。
他にも、店舗に録音機能が搭載された防犯カメラを設置し、接客の様子を音声とともに記録し、サービスの質向上や新人教育に活用することもできます。
録音機能が搭載されていない防犯カメラであっても集音マイクを外付けして録音することは可能です。
ですが、これから新規に導入を検討しているのであれば、録音機能があるものを選ぶと良いでしょう。
ただし、用途によっては録音の必要性がないものもあります。
一般的には録音機能が搭載されている製品の方が高価であるため、用途に合ったタイプを選ぶことが重要です。
メーカーごとの防犯カメラの特徴
まざまなメーカーが防犯カメラの開発を行っています。
どのメーカーの製品なのかによって特徴が異なるので、ここではメーカーごとの防犯カメラの特徴について紹介していきます。
パナソニック
家電や電気設備などを幅広く取り扱う電機メーカーであるパナソニックが開発した防犯カメラもあります。
知名度の高いメーカーの製品を選びたいと考えている場合も向いているでしょう。
パナソニックは、取り扱う防犯カメラの種類が多いのも特徴です。
独自のホームネットワークである「スマ@ホームシステム」を利用し、開閉センサーや人感センサー、おはなしカメラなどと連動させて使用できます。
これらと組み合わせることで、より快適になるでしょう。
TP-Link(ティーピーリンク)
TP-LinkはWi-Fiルーターで知られているメーカーであり、ネットワーク機器関連の分野を得意としています。
このこともあり、防犯カメラはWi-Fi接続可能なものを取り扱っているのが特徴です。
Wi-Fiカメラは複雑な配線を必要としないものが多いため、設置しやすいモデルを選びたい場合に向いているでしょう。
また、防犯カメラは高性能でありながらコストパフォーマンスに優れています。
防犯カメラを導入したいけれどあまりコストをかけられないような場合もチェックしてみてはいかがでしょうか。
マザーツール
マザーツールは、防犯カメラのほか、計測機器などを取り扱うメーカーです。
取り扱っている防犯カメラの種類が豊富であるため、用途に合わせて適した製品を選べます。
機能性に優れた製品を開発しているメーカーです。
防犯カメラは犯罪を未然に防ぐことや財産・安全を守ることを目的に使われることが多かったものの、近年は用途が多様化してきました。
マザーツールでは、それらの各用途に対応できるような防犯カメラの開発を続けています。
検索エンジンでおなじみのGoogleからも防犯カメラが登場しています。
インターネット関連のサービスに強みを持つ会社ということもあり、インターネットと連携して使用できる防犯カメラが主力商品です。
何かあった際はリアルタイムでスマートフォンに通知が送られるもののほか、クラウド上に録画したデータを保存できます。
見守りカメラとして「Google Nest Cam」シリーズを展開しており、屋内・屋外対応のバッテリー式と電源アダプター式の屋内用から選択可能です。
Wi-Fiタイプの防犯カメラではありますが、Wi-Fiが停止した場合でも最大1時間録画できます。
ブロードウォッチ
ブロードウォッチは、防犯カメラのほか、ドライブレコーダーなどを取り扱っているメーカーです。
防犯カメラの導入を検討する際「取り付け方法が難しいのではないか」「配線の穴あけ工事が必要になるのではないか」と不安に感じている方もいるでしょう。
ブロードウォッチでは、貼るだけまたは置くだけといった方法で取り付け可能なモデルをラインナップしています。
電源やケーブルといったものの接続も簡単に行えるので、手軽さを重視したい場合に向いているでしょう。
セレン
セレンは、防犯カメラや防犯対策フィルムなど、セキュリティ関連の製品を多く扱っているメーカーです。
セキュリティ面に強いメーカーであり、機能性や堅牢性に優れた防犯カメラを開発しています。
ワイヤレスカメラやフルハイビジョン対応の屋内外共用HD-TVI防犯カメラ、屋内用アナログ防犯カメラ、ネットワークカメラなど、取り扱っているカメラの種類も豊富です。
防犯カメラで得られる効果
防犯カメラは、実にさまざまなシーンで活躍してくれます。
ここでは、防犯カメラを設置することで得られる効果を3つ紹介します。
犯罪を抑制する
防犯カメラがあるということは、それだけ警戒していることになるので、犯罪の抑制効果が期待できます。
何か犯罪を起こそうとしている人から見ても防犯カメラがあると、犯罪行為や顔を撮影されるリスクがあるので簡単には手を出せません。
また、カメラの存在を知らない人が相手であっても、人が近づくことで音が鳴ったり光で威嚇できたりするものは同様の効果が期待できます。
たとえば、過去に何度か被害に遭ってしまったために防犯カメラの設置を決めた方もいるでしょう。
こういった場合は、防犯カメラを取り付けたことをしっかりアピールしておくのもおすすめです。
「防犯カメラ作動中」などのステッカーがあるので、こういったものを目立つところに貼っておくと効果的です。
もちろん、防犯カメラを設置しておけば100%犯罪を防げるとは言えないので、その他の対策も実施しておきましょう。
犯罪の証拠映像を押さえる
何か犯罪が起こってしまったとき、防犯カメラで撮影した映像を証拠として使える可能性があります。
犯人の特定にも役立つでしょう。
実際に、防犯カメラの映像から犯人が特定され、逮捕につながった例も少なくありません。
ただし、証拠として使えるのは映像が鮮明なもののみです。
そのため、画素数の低いものは証拠として使えない可能性があるので注意しておきましょう。
録画映像が鮮明であるほど証拠としての信頼性が高くなります。
ただ、画素数が高い防犯カメラほど高価になるので、導入のために捻出できる費用も含めて考えなければなりません。
それから、証拠として活用するためにも設定する際は録画映像にきちんと日時が記録されるようにしておきましょう。
事故やトラブルの記録に役立つ
防犯カメラが記録するのは、犯罪だけではありません。
思わぬ事故やトラブルが起こってしまった際、その様子を記録するのに活用できます。
交通事故が起こった際に、警察が周囲にある防犯カメラの映像を確認するのはよくあることです。
犯人の特定や逮捕に貢献できる可能性があります。
また、トラブルを記録しておけば実際にあったことを追究したり、警察に訴えたりする際の証拠として活用可能です。
たとえば、従業員と客がトラブルを起こしてしまった際、お互いの言い分が異なることがあります。
そのとき現場に他の人が居なければどちらが正しいのかわかりませんが、防犯カメラが記録していればその映像で事実を確認できるでしょう。
これにより悪質なクレーマー対策になります。
防犯カメラの選び方
防犯カメラにはさまざまな種類があり、搭載されている機能も製品によって異なります。
そのため、どれを選べば良いのかわからず、悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、条件に合った防犯カメラを選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
設置場所で選ぶ
まず、防犯カメラを設置する場所を考えましょう。
屋外用と屋内用があります。
屋内用のものの方が安いこともありますが、外で使うと故障してしまう可能性があるので、注意してください。
屋外用防犯カメラ
屋外用の防犯カメラは、外で使う以上、雨風に耐えられるものでなければなりません。
そのため、防塵・防水性能が必須といえるでしょう。
防塵・防水性能については、国際電気標準会議によって定められているIP(International Protection)規格で確認可能です。
軽く触れたように、たとえばIP66の場合、3文字目が防塵性能、4文字目が防水性能を表します。
以下を確認しておきましょう。
■防塵
等級 | 保護の程度 |
---|---|
IP0 | 保護なし |
IP1 | 直径50mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP2 | 直径12.5mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP3 | 直径2.5mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP4 | 直径1.0mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP5 | 機器の動作・運転に有害な影響を与えるほどの粉塵が内部に侵入しない |
IP6 | 粉塵が内部に侵入しないよう完全に防護されている |
■防水
名称 | 保護の程度 |
---|---|
IP0 | 特に水の浸入に対する保護がされていない |
IP1 | 垂直に落ちてくる水滴による有害な影響を受けない |
IP2 | 垂直より左右15°以内からの降雨による有害な影響を受けない |
IP3 | 垂直より左右60°以内からの降雨による有害な影響を受けない |
IP4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
IP5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IP6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IP7 | 規程の圧力・時間で水中に没しても水が浸入しない |
IP8 | 水面下での使用が可能 |
どの程度の防塵・防水性能が必要かについては、使用する環境によって異なります。
基本的に性能が良くなるほど防犯カメラの価格も高くなると考えておきましょう。
なお、防水性能について言うと高等級であっても必ずしも完全防水とは言い切れません。
たとえば「IP8」については潜水状態には強いものの、水流のある土砂降り状況には強くないものもあるためです。
どのような使用環境が想定されているのか製品の説明をよく確認したうえで選ぶ必要があります。
一般的な目安としては、屋外に設置する防犯カメラではIP66等級以上のものを検討すると良いでしょう。
IP66等級であれば、台風のような豪雨であっても浸水の恐れがないとされています。
屋内用防犯カメラ
屋内用の防犯カメラであれば、基本的に高い防水・防塵性能は必要ないでしょう。
ただ、使用環境によっても異なります。
一般的に屋外用は目立ちやすいデザインのものが多いのですが、屋内用はインテリアにもなじみやすいデザインが特徴です。
設置場所の気温で選ぶ
設置場所の気温がどれくらいになるかを考えておきましょう。
たとえば、設置場所が著しく暑くなったり寒くなったりする場合は、耐え切れなくなったカメラが故障してしまう可能性があります。
特に夏場は設置場所によってはかなりの高温になることがあるので注意しなければなりません。
一方、日陰になる場所に設置するようなケースではそれほど高温に警戒する必要はないでしょう。
高温や低温による影響として以下のようなものが挙げられます。
【気温が防犯カメラに与える影響】
- 映像のノイズ
- 機能の停止
- 結露
- バッテリー性能の低下
ほとんどの製品では動作温度が明示されています。
注意点として、防犯カメラ本体だけではなくコードや電源ケーブル、LANケーブルの動作温度も確認しておきましょう。
これらを含めて設置環境に合ったものを選ぶようにしなければなりません。
予算で選ぶ
高性能なものを導入したいと考えていても予算に収まらなければ検討できないので、先に予算を考えておくことをおすすめします。
たとえば、見守り用のカメラとして導入するのであれば、それほど高画質である必要はないでしょう。
こういったケースでは予算を抑えて必要最低限の機能が搭載されているものを選ぶのも一つの選択肢です。
一方で、安く購入可能な防犯カメラを選んだところ、映像の質が悪くて防犯カメラとしての役割を果たさなかったということも考えられます。
せっかく導入しても必要な機能が搭載されていなかったり、画質が悪すぎたりする場合は使い物にならないので注意しましょう。
防犯カメラの導入を考える際は、カメラやレコーダー、モニターといった機器料金のほか、工事料金も考えなければなりません。
他にも、電気代や定期点検の費用、修理費用といった補修費用もかかることになります。
近年は特別な工事をすることなく設置可能なものも増えてきました。
据置型のものや、マグネットで取り付け可能なものもあります。
ただし、これらは屋外に設置した場合に盗まれてしまう恐れがあるので注意しましょう。
機器や工事費を含む費用の相場は20万円~です。
高性能の防犯カメラを導入しようと考えるとこれ以上の費用がかかることになります。
費用の詳細については防犯カメラの販売・設置業者に確認しましょう。
よくわからない場合は、先に予算を提示し、どのような選択肢があるか提案してもらうのも一つの方法です。
画素数で選ぶ
画素数とは画素の数のことであり、画素とは画像や映像を構成する点のことです。
そのため、画素数が多いほど高画質の映像を撮影できます。
ただし、製品価格も画素数が多いほど高価になります。
そこまで映像のきれいさを求めないのであれば、画素数が小さいものでも良いでしょう。
一方、用途や目的によっては画素数が多いものが適していることもあります。
おすすめの画素数
おすすめの画素数は、200万画素以上です。
フルHD級であり、人物の顔や車のナンバーなどもはっきり映ります。
証拠映像や証拠画像として使用する場合、画素数が少ないものだと認められないことがあるので、注意しましょう。
200万画素以上の防犯カメラであればそういった心配もほとんどありません。
映像のきれいさにこだわる場合は4Kなども選択肢に挙がります。
ただし、データの通信量が増えることを理解しておかなければなりません。
そのため、映像の遅延が起こると困るような用途では向いていない場合もあるので、注意しましょう。
デザインで選ぶ
デザインは、大きく分けると目立ちやすいものと目立ちにくいものに分類できます。
このあたりは用途に合ったものを選んでいくようにしましょう。
それぞれ解説します。
目立ちやすいデザイン
目立ちやすいデザインの製品は、防犯カメラで警戒していることを周囲に知らせたい場合に適しています。
単なる映像の記録ではなく、犯罪抑止効果を重視したいと考えているのであれば、目立ちやすいデザインのものを選びましょう。
何か犯罪を試みようとしていた人が、防犯カメラがあったために思いとどまったというケースは多くあります。
一般的に屋外用のものは目立つデザインのものが多いといえるでしょう。
バレット型やボックス型と呼ばれるタイプは、いかにも防犯カメラらしい見た目をしているので、目立ちやすいデザインのものを選びたい方におすすめです。
一方で、防犯カメラのレンズが向いている方向がわかりやすいことから、死角があった場合はそこを狙われてしまうデメリットもあります。
また、マンションやオフィスに設置すると周囲に溶け込まず、それがトラブルを招く結果になってしまう可能性もゼロではありません。
威圧感を与えてしまう可能性も考えておきましょう。
目立ちにくいデザイン
目立ちにくいデザインの製品は周囲に威圧感や違和感を与えたくない場合に適しています。
周囲の景観を損ねたくない場合に選択すると良いでしょう。
たとえば、半円形のドーム型のカメラは直接天井に設置することもあり、それほど目立ちません。
ドーム型のカメラはレンズの向きがわかりにくいので、死角があってもそれを悟られにくいのも特徴です。
設置する場所を工夫すればカメラが見つかりにくくなり、悪意を持っている人から壊されてしまうようなリスクを抑えられます。
また、オフィスや自宅などで使用する場合もインテリアに溶け込むような目立たないデザインのものがおすすめです。
オフィスなどで何かトラブルが起こった時のため、防犯カメラを設置することがあるでしょう。
しかし、目立ちやすいデザインのものだと訪問者が「警戒されている」と感じ、気分を害してしまう恐れがあります。
目立ちにくいデザインの製品を選択しておけば、このような心配も軽減できます。
一方、目立ちやすいデザインの製品と比較すると犯罪の抑止効果は低くなるため、注意しましょう。
設置台数で選ぶ
設置台数に応じて適した製品が異なります。
たとえば、設置予定の台数が多い場合は、それほど撮影可能な範囲が広くないものや画素数が多くないものであっても問題ないケースもあるでしょう。
一方で、少ない設置台数で対応する場合は、広範囲の撮影に適したものや、画素数が高いものを選ばなければなりません。
予算についても同時に検討が必要です。
たとえば、何台も導入する予定であるものの予算が限られているようなケースでは、高性能で高額な製品は検討できなくなります。
工事費用や保守費用も含めて設置可能な台数を考え、適した商品を探しましょう。
給電方法で選ぶ
防犯カメラの給電方法には、大きくわけてコード式、ソーラー式、バッテリー・電池式があります。
それぞれ特徴が異なるので、設置場所や用途から適した給電方法を考えておきましょう。
各方法の特徴を解説します。
コード式
コード式は、電源をコードとカメラが接続されており、常に給電されるのが特徴です。
そのため、コードが抜けたり断線したりしない限り、稼働します。
バッテリーが切れてしまったために決定的瞬間を録画できていなかったということもありません。
また、安定した電力供給が受けられることから、画質や機能が安定しているのも特徴です。
ただし、電源が近くにある環境でなければ使用できません。
そのため、外で使用する場合は適さないことがあります。
また、配線が必要であり、複雑な配線を伴う場合は工事をすることになるでしょう。
むき出しのままの配線が気になる場合は、配線を隠すための工夫も必要です。
ソーラー式
屋外で使用する場合に向いているのが、ソーラーの防犯カメラです。
太陽光によって電力が供給されるので、電源がない場所でも使用できます。
コード式と比較すると高価なケースが多いのですが、太陽光発電自体は無料なので、将来的に見るとコスト的にも優れているといえるでしょう。
また、配線が必要ないため設置しやすいのも特徴です。
注意点として、太陽光を利用した発電であるため雨や曇りの日が続いてしまった場合には十分に電源が供給されず、カメラが稼働できなくなる恐れがあります。
晴れている日でも物の陰になるような場所に設置した場合は同様のことが言えるので、注意しなければなりません。
設置場所を考えたうえでソーラー式が適しているか判断しましょう。
バッテリー・電池式
バッテリーや電池式のものは、近くに電源がない場所でも利用できます。
また、ソーラー式のように、天気の影響を受けません。
このことから、設置場所の自由度が非常に高いタイプといえるでしょう。
たとえば、配線を必要とするものだと一度設置した後、他の場所に移動しようと考えても難しいことがあります。
ですが、バッテリー・電池式の防犯カメラは配線が必要ないことから移動しやすいのも特徴です。
特に屋外に設置する場合に向いています。
ただ、定期的にバッテリーへの充電や、電池の交換が必要になることを確認しておきましょう。
高い場所に取り付けた場合などは、充電・電池交換のたびに脚立などを用意しなければならず、手間に感じてしまうことがあります。
バッテリー充電中は録画ができないことになるので、予備のバッテリーを用意しておくことも大切です。
ネット環境の有無で選ぶ
防犯カメラのうち、ネットワークカメラを使用する場合はネット環境が必要です。
ネット環境を作ったら、それを継続していくための費用もかかることになります。
また、録画したデータをクラウドに保存する場合も同様にネット環境を用意しなければなりません。
現在すでにネット環境が整っている場合は、それを利用できます。
ネット環境がない場合は、新規にプロバイダーと契約するかネット環境を必要としない防犯カメラの導入について検討していきましょう。
データの保存方法で選ぶ
データの保存方法には、大きく分けるとmicroSDカードまたはクラウドといった選択肢があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、確認しておきましょう。
microSDカード
小型のメモリーカードであるmicroSDカードにデータを保存する防犯カメラ製品が多く存在します。
microSDカードは容量によって価格が異なりますが、それほど高価なものではありません。
初期コストを安くしたいと考えている場合にも向いているでしょう。
また、ネット環境がなくてもデータを保存できるのが特徴です。
注意点として、microSDカード自体が壊れてしまう可能性があることを理解しておきましょう。
大切なデータが壊れてしまい、復元できなくなることも考えられます。
データを確認する際は、そのmicroSDカード自体が必要になるので、確認の手間がかかってしまうのも注意点です。
外出先からカメラの様子や保存済みデータの内容を確認することもできません。
それから、microSDカードの保存容量には限界があります。
定期的に中身を削除したり、バックアップを取ったりしなければなりません。
容量が足りなかったためにデータを保存できていなかったとなると大変なので、定期的にこれらの作業ができる場合に向いている選択肢です。
クラウド
インターネット上にデータを保管するクラウドは、ネット環境があればどこからでもデータにアクセスできる特徴を持ちます。
録画機器が必要ないので、初期費用を抑えられるのも特徴です。
インターネットに接続されているスマホやタブレットなどを使って外出先からデータを確認したい場合にも向いているでしょう。
物理的にカードにデータを保存するmicroSDカードとは異なり、紛失リスクも抑えられます。
自動でデータのバックアップができるものもあり、大変便利です。
防犯カメラを導入する際に、スマホへのアラートやスピーカーと連動させた機能を使いたいという方もいるでしょう。
これらは、オンラインでなければできないことです。
何かあった際に迅速に対応したい方は、クラウド保存やオンラインでの操作が可能な防犯カメラを選びましょう。
ただ、利用するにはネット環境を用意しなければなりません。
また、ネットワークが不安定な環境では利用できない可能性もあります。
1度購入してしまえば壊れるまで使い続けられるmicroSDカードと異なり、一般的に月額料金の支払いが必要なのもクラウドの特徴です。
向いているのはどちらかをよく判断したうえで製品を選びましょう。
万が一に備えられる防犯カメラ
いかがだったでしょうか。
防犯カメラの種類や特徴などを紹介しました。
各タイプのメリット・デメリットについてご理解いただけたかと思います。
万が一に備えるためにも、防犯カメラの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、用途や目的に適したものを選ばなければなりません。
防犯カメラ設置のフリーウェイズネットワークでは、ネットワークカメラやアナログHDカメラ、HD-SDIカメラ、アナログカメラなどを幅広く取り扱っています。
お見積もりは24時間無料で受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
監修者

代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。