防犯カメラの効果的な付け方は?設置ポイントをご紹介
闇雲に設置をすればいいというものではない
防犯カメラは闇雲に設置すればいいというものではございません。
場所や環境はもちろん、移す範囲や設置する位置なども考慮しないと、十分な効果は発揮できません。
防犯カメラの設置場所の例
一般的に設置される場所の例は
・戸建住宅
・共同住宅(マンション、アパート)
・商店街
・事務所
・駐車場
以上が多いです。今回は特殊な施設の例は省かせて頂きます。
防犯カメラの設置ポイント
戸建住宅、共同住宅の場合、出入り口を確実に撮影できるようにします。
また、共同住宅(マンション・アパート)などの共同玄関がある建物は人物の顔全体を把握できるように撮影します。また、出入り口は完全に映るようにし、天井や壁側など、無駄な部分は映らないようにします。
商店街、事務所などに設置する場合は死角をなくすために、カメラを対向に設置する。
街灯が少なく、明かりを確保できない場合は低照度対応カメラ(少ない光でも、ノイズが少なく鮮明な画像が撮影できるカメラ)やIR証明付きのカメラを採用します。
駐車場などでは、車両ナンバーや人物の動きが分かるように料金所、車両出入口、駐車場全体を把握できるように設置します。
カメラを設置した場所には「監視カメラ設置」のステッカー、注意書きをして提示して犯罪をしようとする者に警告する事も重要です。
防犯カメラを設置する狙い
防犯カメラを設置する事により、犯罪抑止の効果があり、犯罪、事故などが万が一発生してもカメラの画像・映像でいち早く事件・事故の解決に繋がります。
防犯カメラの設置の効果については、警視庁または各都道府県警もホームページでカメラを設置するポイントやカメラ映像があったことで事件、事故解決につながった事例を掲載しています。
防犯カメラを設置する事により、犯罪抑止、迅速な事件・事故解決につながる効果を期待しています。
警察・メディアが紹介した防犯カメラの犯罪防止効果、事件解決につながった事例
事例1
傷害事件の捜査に雑居ビルの防犯カメラ画像を活用
神奈川県A署管内の雑居ビル1階エレベーター前において、犯人が女性に対し左腕を掴む等して転倒させた上、あらかじめ用意していたスタンガンを右足に押し付ける傷害事件が発生しました。
雑居ビル内に設置された防犯カメラの画像を活用し、犯人を検挙しました
神奈川県警ホームページより引用
補足
まだエレベーター内やエレベーター前に防犯カメラを設置していないビルやマンションはあり、設置が推奨されております。
特にエレベーター内に関しては一瞬密室となるため、犯罪が起こりやすい空間です。まだ設置していないマンションやビルは早急に設置することを推奨いたします。
事例2
今年に入ってから先月末までに静岡県内で起きた犯罪の認知件数は、統計開始依頼最も少なくなりました。
県警によりますと、今年1月からの半年間県内での殺人や暴行、詐欺などの刑法犯の認知件数は7730件で記憶の残る1980年以降最も少なくなりました。
特に窃盗は850件あまり減少し県警は「防犯カメラの普及や青色パトロールの拡大など県民の防犯意識が高まってきているため」と分析しています。
静岡県警発表、静岡テレビ報道、yahooニュースより引用
補足
防犯カメラだけではなく、地域一丸となって防犯意識を高めることにより、犯罪数は減少いたします。
犯罪者の中には、防犯意識が低いところを狙ったと供述するものいて、近隣の学校や警察署と連携して、幅広く防犯活動をすることが大切です。
事例3
警視庁では、繁華街等の防犯対策の一環として、「街頭防犯カメラシステム」を導入しています。
これは、犯罪が発生する蓋然性の極めて高い繁華街等における犯罪の予防と被害の未然防止を図るため公共空間に防犯カメラを設置し、撮影した映像を常時モニター画面に映し出し、録画するものです。
・新宿区歌舞伎町地区(平成14年2月27日運用開始)
・渋谷区渋谷地区(平成16年3月22日運用開始)
・豊島区池袋地区(平成16年3月24日運用開始)
・台東区上野2丁目地区(平成18年2月15日運用開始)
・港区六本木地区(平成19年3月20日運用開始)
・墨田区錦糸町地区(平成25年3月23日運用開始)
・移動防犯カメラ車(平成22年7月14運用開始)
画像・映像は厳格な管理の下、有事には各地区の警察署ができるようにされています。
映像データの活用状況
令和元年中に、警視庁本部において録画した685件の映像データを警察署長に提供し、うち466件が検挙活動・事案の立件・解決等に活用されました。
神奈川県警ホームページより引用
補足
このシステムは歌舞伎町で特に効果を発揮し、以前は立ち寄り難い町だったのが、比較的入っても問題の無い町に変わりつつあります。歌舞伎町に死角無しと呼ばれるほどで、トラブル解決や抑止力に非常に役立っております。
事例4
犯罪抑止や犯罪発生時の迅速な対応のために千葉県内で運用される防犯カメラネットワークシステムについて、県警は設置済みの50台に一定の効果があったりとして、習志野市など7市の主要駅周辺に70台を増設した。
7月20日から運用を開始しており、事件や事故の発生時にはリアルタイムで活用するなど防犯体制を強化している。今後も検証を重ね、設置区域の拡大を検討していく。
県警が新たに防犯カメラを設置したのは習志野と船橋、八千代、市川、松戸、成田、市原の7市。
JRや京成電鉄などの主要駅周辺で、交差点や駅前ロータリーなどに取り付けた。同システムは犯罪抑止の効果が期待できるほか、110番通報時にリアルタイムで現場の状況を確認したり、事件や事故発生時の迅速な捜査に役立てたりする。
県警生活安全総務課によると、2018年に防犯カメラ50台を設置しや全ての区域で、刑法犯認知件数が減少した。
千葉市中央区のJR千葉駅や富士見町などの繁華街に計10台を設置した千葉中央署は、19年の刑法犯認知件数が前年比約20%減の約2350件だった。同課の担当者は「防犯カメラ設置区域を周知していることもあり、一定の犯罪抑止効果が期待できている」と分析した。
千葉県警、千葉日報掲載。yahooニュースより引用
補足
コメントにもあるように、防犯カメラ設置区域を周知されることが防犯上非常に有効となります。防犯カメラ作動中のステッカーや、一部なら街頭のモニターで映しても抑止効果が期待できるでしょう。
まとめ
防犯カメラ設置のポイントや、実際の防犯カメラの抑止効果をまとめました。防犯カメラを設置する場所というのは、犯罪が起こりやすい場所を想定することが大切です。
防犯カメラは確実に効果があり、日々の安全を守る為に非常に大切な役割をこなしております。
設置する際はポイントをしっかりと確認した上で設置しましょう。
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。