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防犯カメラの課題

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防犯カメラの課題や問題点

外へ足を運ぶと、必ずどこかに防犯カメラを見かけることがあると思います。文字通り「防犯」を目的としたカメラですが、課題や問題点も少なくはありません。プライバシーの問題や、各地に点在しているカメラの性能。無線のカメラなら、環境によってはうまく動作しなかったり、まだまだ課題はたくさんございます。

そこで今回は、防犯カメラの課題をご紹介したいと思います。

プライバシーの問題

防犯カメラに限らず、カメラとプライバシーは切り離せない問題です。そもそもプライバシーというのがとても曖昧な定義ではございます。

プライバシーとは個人や家庭の秘密という意味がございますが、様々な解釈がありプライバシーの侵害を一律に定義するのは非常に難しい問題です。

コンビニにつけてある防犯カメラに映るのはプライバシーの侵害になるのでしょうか?個人の生活の秘密という定義であれば、誰にも知られたくない買い物をしていてそれを見ず知らずの誰かに見られるのは、プライバシーの侵害だ!と思うかもしれません。

ですが自宅ではない公共の場ですから、誰に見られても構わないじゃないかというのも、全うな意見の一つです。

このようにプライバシーの定義だけでは片づけられない非常に繊細な問題です。

イギリスは防犯カメラ大国の一つで、プライバシーの問題も取り上げられました。ですが、焦点があったとのは映されることではなく、映されたデータの用途についての問題です。映ることはもう仕方ないにしても、その映像をしっかりと管理をしよう。

そのような法整備も行われております。現在日本では個人情報保護法というものが、プライバシーの問題にあたります。今後様々な問題が浮上してくるかと思いますが、しっかりと法整備をしていただきたいところです。

カメラの性能

カメラの性能も課題の一つです。今ついているカメラは画質の悪いものも多く、正確に人を認識できないものまであります。実際に防犯カメラの映像をもとにして犯人を逮捕したが、後に違う人物だということが発覚したという事例もございます。

カメラがしっかりとした性能であれば、人も鮮明に映ります。また赤外線カメラなど、夜間に撮影できるものもあり、場所にしっかりと適したものを設置する必要がございます。

またカメラを設置しているだけでは、犯罪は防げないのでしっかりと地域で防犯意識を持つことが大切です。防犯カメラがいくら鮮明に映すことができても、直接犯罪を止めるわけではございません。

無線カメラ

無線のカメラもまだまだ課題が山積みです。よくお客様に無線のものがいいのですが、できませんか?とご相談を受けることがあるのですが、基本的には有線のものをおすすめしております。なぜ有線の物をおすすめしているのかというと、現状無線カメラは遮蔽物があると映像が安定しないというデメリットがございます。

また完全スタンドアローンのものはほとんど無く、電源を引っ張ってこないとカメラ自体が動作しません。どちらにしても線は引っ張ってこなければならないので、有線のものをお勧めしております。

海外での課題

中国では「天網」と呼ばれる大型監視システムが存在します。現在約1.7億台のカメラが設置されており、顔認証や歩容解析(歩き方の解析)で人種や性別などを特定できるようになっております。鳩に似せたドローンで空中から撮影したり、警察官のサングラスにもカメラがつけれたり、想像を絶する監視社会が完成しつつあります。

ジョージオーウェルの小説「1984」のようなシステムが、現実に完成しようとしているのです。

日本もここまでではないものの、防犯カメラの数は年々増加傾向にあります。

そして顔認証のシステムもここまで進化しているので、日本でも企業が情報収集のために設置する可能性は少なくありません。データは財産ではありますが、利用方法を間違えると個人の生活を脅かすものになりかねません。

課題としては、このような情報の管理をしっかりと法整備をして、悪用されないようにすることが必要です。逆に規制を強めてしまって、データを収集できないとなると、それはそれで問題です。

このようなデータ管理の課題は技術が発達するにつれより慎重に、そして迅速に対応していかなくてはなりません。

まとめ

今回は防犯カメラの課題をご紹介いたしました。

プライバシーの問題や課題があり、プライバシーの解釈は非常にあいまいな定義でした。

無線カメラは現在スタンドアローンで使用することはできず、電源を確保することが必要です。ソーラーパネルで動くものもございますが、まだ安定しておりません。ですが課題が解決すれば、設置がスムーズになるだけではなく個人で簡単に取り付けられます。

防犯カメラの進化により、「天網」のような大規模システムが可能となりました。日本も他人事ではなく、技術はそこまで進歩しておりそれに伴う法整備も行わなくてはなりません。

このような課題はございますが、安心・安全のために防犯カメラは必要不可欠です。

素晴らしい社会のために、いろいろな課題をクリアしなくてはなりません。

監修者

監修者

代表取締役社長 川口

<資格>
第2種電気工事士

<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。

<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。

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