防犯カメラの犯罪抑止効果 効果が発揮できる場所
犯罪は減り、検挙数は増えている
現在日本では、犯罪認知件数は減り続け、検挙数は増えております。
防犯設備だけが要因ではないですが、防犯の需要が増えるほど、犯罪認知件数は減り続け、検挙数は増えているのです。
日本での防犯カメラ市場
日本で本格的に防犯設備市場が飛躍的に上昇したのは1998年頃からと言われております。
丁度その頃から犯罪認知件数が増え始め、2002年には戦後最も悪い犯罪認知件数を記録しました。
そこから需要は2003年をピークに一旦落ち着きますが、オリンピックを期にまた増加傾向にあります。
防犯カメラシステムを活用した例
警視庁では、東京都の繁華街に街頭防犯カメラシステムを導入しております。
犯罪が多発している地区や地域を対象に、防犯カメラ設置しました。
場所は
・新宿区歌舞伎賞
・渋谷区渋谷地区
・豊島区池袋地区
・台東区上野2丁目地区
・港区六本木地区
・墨田区錦糸町地区
+移動防犯カメラシステム
上記の地区から警視庁に24時間防犯カメラの映像を提供し続けております。
令和元年には、685件の映像データをもとに、466件が検挙活動・事案の立憲・解決等活用されております。
防犯カメラをもとに検挙されている
また警視庁が平成30年に公表した犯罪情勢によると、空き巣などの侵入窃盗の検挙数の統計によると、
重要窃盗犯検挙件数の中、事件本数が5552件、そのうち最も検挙につながったのが、防犯カメラ等の画像で、956件。次に多いのが、563件の職務質問となっております。
このようにもはや警察が活動するに当たって、防犯カメラの映像は必要不可欠であり、検挙数、認知件数の数位から見るに、防犯カメラは非常に有用であると、考えられます。
防犯カメラが効果発揮する場所
まだまだ防犯カメラの犯罪抑止効果は、しっかりとした研究がされておりません。
つまり、最小の費用で最大の効果が得られる設置方法や場所は確立されていないと言えます。
また、無条件に防犯カメラの犯罪抑止効果が認められるわけではないとされております。
防犯カメラは犯罪を4%程度しか減少させる効果がないという、研究結果がでております。
ですが、場所別に見ると特段に効果があった場所がございました。
駐車場では圧倒的な抑止効果
駐車場に設置された防犯カメラには、犯罪を41%減少させる効果があるとされております。防犯カメラを設置していない比較地区と、設置後の地区を比べたところ、設置していない地区は乗り物盗が44%減少し、していない地区は4%増加。
また車上荒らしも69%と減少したが、していない地区は5%増加しました。
このように駐車場では、防犯カメラの犯罪抑止効果が大変高いとされております。
まだ、犯罪抑止効果が発揮される場所や環境は、正確には判明しておらず、この研究が進めばより適した防犯カメラの設置が可能になるでしょう。
計画的な犯罪には強い
防犯カメラが抑止できる犯罪は、計画的な犯罪と呼ばれております。住居侵入やスリなど、そのような犯罪に対しては事前に下調べをし、防犯意識が低いところを狙って犯行をします。
わざわざリスクを背負って犯行には及ばないため、防犯カメラ等の防犯システムがある場所は狙いに行きにくいと考えられます。
ですが粗暴犯には効果が薄いとされております。
理由は単純で、粗暴犯特に酔っ払い同士の暴力などは、突発的に起こるものだからです。
また車両関係には非常に強い効果が得られます。車上荒らしや当て逃げなどは、犯罪が起こる場所が特定しやすく、前述の通り駐車場では高い効果が得られます。
またナンバープレートさえカメラに映し出すことができれば、車両同士のトラブルに大変強い効果を発揮します。
まとめ
防犯カメラはどんどん高画質になっているため、以前は証拠として扱われなかったものが、今では捜査の主流となっております。
夜間でも撮影可能なデイナイト機能持ったカメラも、どんどん安価になっており、高画質で高品質なカメラは、簡単に入手することができます。
駐車場では絶大な効果が得られるという研究結果が出ており、もし被害で悩んでいるという方には防犯カメラ設置を強くおすすめします。
また、最近ではひったくり犯や看護師の窃盗などの事件も、防犯カメラの映像が決めてとなり、逮捕に至ったというニュースもあります。
被害に合う前に、防犯カメラを一度検討してみてはいかがでしょうか。
参考データ・文献・ニュース
平成30年の刑法犯に関する統計資料
https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/H30/h30keihouhantoukeisiryou.pdf
警視庁 街頭防犯カメラシステム
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/anzen/anshin/gaitocamera.html
日本防犯設備協会
https://www.ssaj.or.jp/pubdoc/graph.html
犯罪は「この場所」で起こる 小宮信夫著
防犯カメラ映像から浮上 女性襲いバッグ奪った容疑で31歳男を逮捕 静岡・焼津市
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200416-00010004-satvv-l22
看護師が現金110万円窃盗疑いで逮捕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-00000014-bbt-l16
監修者
代表取締役社長 川口
<資格>
第2種電気工事士
<略歴>
2006年 Scotch College Adeladeを卒業後に帰国し、東証一部上場企業の営業代行会社を立ち上げる。2010年にフリーウェイズネットワーク株式会社へ中途入社し現在に至る。
<代表メッセージ>
弊社は2009年の創業以来、セキュリティを通じてお客様に安心安全を提供することを使命として歩んでまいりました。
社会を取り巻く現状は急速に変化しており、安全安心の課題も見受けられます。
弊社はこのような変化に迅速に対応すべく最先端の知識を習得し、社会に貢献できる企業として、今後とも邁進してまいります。